自民・総裁選で議論は?原発含むエネルギー政策への考え…岸田首相は残り任期で“柏崎刈羽原発”再稼働の準備

柏崎刈羽原発の再稼働に向け焦点となっている地元同意。岸田首相はその同意を得るため来週、原発の再稼働に関係する閣僚を全て集め、対応策の具体化に向けた指示を出す方針を示しました。
27日、首相官邸で開かれた脱炭素社会の実現に向けた会議の中で岸田首相が表明したのが…【岸田首相】「柏崎刈羽原発については、原発事故を起こした東京電力への不安の声があることは正面から受け止めていく」柏崎刈羽原発の再稼働に向けた準備を残りの任期で行う方針です。すでに柏崎刈羽原発7号機の再稼働に向けた技術的な準備は整い、刈羽村の品田宏夫村長に続いて柏崎市の桜井雅浩市長も…【柏崎市 桜井雅浩 市長】「『再稼働したい』という要請が(東京電力から)あった場合には『分かりました』と言える環境が整った」再稼働を認める考えを示していて、残すは県のトップ花角知事の判断となりますが…【花角知事】「国がもし稼働させたいということで進められるならば、前面に立って、県民に対し原子力発電所の必要性や安全性についてしっかりご説明いただきたい」電力の安定供給のため再稼働を急ぐ政府に対し、花角知事は県民の理解得る努力を自ら行うよう求めていました。こうした地元の要望に応え、再稼働への理解を得るため岸田首相は…【岸田首相】「柏崎刈羽原発の再稼働に関する全ての閣僚が出席する形で原子力関係閣僚会議を来週開催し、対応策の具体化に向けて確認と指示を行います」
しかし、その岸田首相は退陣を表明。エネルギー政策の行方は次の首相に委ねられることになりますが、すでに出馬を表明している候補者の中でもそのスタンスには違いが…【石破茂 元幹事長】「原発ゼロにしていく努力は最大限に致します」「再生可能エネルギーなどを活用することで原発の依存度を減らしていく」と話す石破茂元幹事長に対し、原発ゼロが持論だったはずの河野太郎デジタル相はその主張を封印。【河野太郎デジタル相】「リプレイス(原発の建て替えも)選択肢としてはあるんだと思う」AIなどの活用により電力需要が増加するとして、安定供給のためには将来にわたり原発を活用していく可能性に言及しています。いち早く出馬を表明した小林鷹之前経済安保担当相も電力重要は増えていくとした上で…【小林鷹之 前経済安保担当相】「原子力・再エネ、あるいは火力バランスだと思っている」他の電源とのバランスを見ながら原発を活用していく考えを示しています。果たして柏崎刈羽原発の再稼働は?そして、この国のエネルギー政策はどうなるのか自民党総裁選の行方に注目です。