長引く雨で、農作物にも影響が出ています。中でも心配なのが今、不足している「米」。刈り入れの時季を迎えている今年の新米の状況を取材しました。愛知県岡崎市の小久井農場。去年6月2日に降り続いた雨で、近くを通る乙川が氾濫。一帯が泥水に飲まれました。
台風で新米がピンチ? 「本当は1週間以内に刈りたいが…」雨が…の画像はこちら >>
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(大石邦彦アンカーマン)「去年泥をかぶって田んぼは何か変わった?」(小久井農場 小久井孝幸社長)「昨年の大雨で川から土が大量に入って、土の中の草の種が発芽し、草が生えてきてしまっている」
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(大石アンカーマン)「草が生えてくるとどんな悪影響?」(小久井社長)「お米の養分を草が吸ってしまうので、お米がどんどん小さくなってしまう。今のところ成長や生育は順調なんですが、この台風でまた雨が多くなり、水に浸かってしまうと、この田んぼもまたダメになってしまう」「近くの川がカーブしているので、どうしても水が停留する」
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去年氾濫した1級河川・乙川。まだ大幅な水位の上昇はないといいますが、のろのろと停滞する台風で雨が続くことに危機感を強めています。そして、川から離れた場所にある田んぼでも問題が…
(小久井社長)「本当はこの1週間以内に刈りたい。この1週間を超えてしまうと『刈り遅れ』といって、お米自体が割れてくる。そうなるとくず米として製品にならない。この土日ぐらいには最低でも刈りたいんですけど、台風が来るのが土日頃だと思うので、お米が濡れていると刈れないので、乾くのにまた時間がかかる」
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今はちょうど早場米の収穫時期。まだ全体の3割しか収穫できていませんが、実った稲穂は倒れ始めていました。(小久井社長)「雨がずっと続くとお米から芽が出てしまう。芽が出てしまうと商品価値が一気に下がる」一週間近く雨が降り続くと米粒が発芽し、買取値段が下がってしまうといいます。
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(大石アンカーマン)「台風の影響が最小限で、早く収穫ができるといいですよね」(小久井社長)「これは日本全国の農家が思っていると思うので、なるべく台風の被害がないように早く過ぎてもらいたい」