【2024年10月1日から】郵便料金値上げ、はがき63円→85円など – 節約のコツは?

この10月から郵便料金が改定され、通常はがきは63円から85円へ、定形郵便物は84円から110円になり、年賀状も85円に値上げされるため、家計にも影響が出そうです。郵送料を安く抑えるコツやテクニックなどを紹介します。

いくら値上げされる?

詳しい郵便料金の値上げは公式サイトで確認できますが、主な郵便料金は下図の通りです。1日違うだけで料金が変わるので、可能な限り早めに投函したいですね。細かいですが、9月30日(月)の取り集め終了後でも、10月1日(火)の最初の取り集めまでに郵便ポストに投函された郵便物については、旧料金(9月30日(月)までの料金)が適用されます。

はがき、切手の活用方法

書き損じたはがきやレターパックなどは、郵便局で所定の手数料を支払うことで、切手やはがき、レターパックなどの新しいものに交換できます。交換手数料は、100枚未満の場合は、9月30日までは1枚につき5円ですが、10月1日からは6円になり、100枚以上の場合は、1枚あたり10円から13円に値上げされるため、書き損じの年賀状などがあれば、早めに交換することをおすすめします。はがきを交換する場合、新しいはがきへ交換できることはもちろんのこと、切手や郵便書簡(ミニレター)、レターパックにも交換することができます。10月1日からの交換手数料を表にまとめましたので、参考にしてみてください。

切手は交換せずに「ゆうメール」、「ゆうパック」、「書留」、「速達料金」などの支払いに使いましょう。これらの支払いには、交換手数料は不要なので、昔の切手を使い切りたいときにも便利です。現金との併用も可能です。切手払いの際は、郵便局の窓口で最初に切手払いであることを伝えましょう。
不足分は切手や現金をプラス

10月以降値上がり分は、差額分の切手を貼ったり、郵便局の窓口で現金で支払ってプラスをすれば、そのまま使用することができます。9月2日から差額分の26円と22円の切手が販売されます。書き損じ以外の場合は、この方法で使い切ると手数料分おトクです。
郵送料を節約するワザ

定形郵便物は、重量50g以内なら110円になり、25gの料金が廃止になります。しかし、定形外郵便の場合、規定の重量で料金が変わります。封をする前に一度重さを測ってから、料金を確認して中身を調整するとよいでしょう。

「郵便書簡」は、ミニレターとも呼ばれ、便箋と封筒が一体化したものです。写真やメモなどの薄いものなら25gまで同封できます。通常はがきと同じ値段ですので、63円から85円へ値上がりしますが、使い方によってはお得と言えるでしょう。
クリックポストは今回の値上げ対象外

「クリックポスト」は、Yahoo! JAPAN IDかAmazonアカウントがあれば利用することができ、全国一律185円でA4サイズの大きさ、厚さ3cm以内の郵便物を送ることができます。このサービスは、専用のサイトから申し込みと、支払いをする必要がありますが、ラベルを印刷して貼り付けることで手書きが不要、ポストに投函できて、追跡サービスも付くので、かなりお得なサービスと言えます。
スマートレターもおすすめ

スマートレターはA5サイズ、厚さ2cm、重さ1kgまでなら全国一律料金で郵送可能なサービスで、全国の郵便局やコンビニ、郵便局のネットショップで専用の封筒を販売しています。

料金は180円から210円へ値上がりしますが、それでも十分にお得な郵送方法です。
デジタル化で送料ほぼ0円へ

「デジタル化」は、メールやLINEといったチャットアプリで画像や書類を添付して送ることができ、郵送費と配送までの時間を節約することができます。

「スマートねんが」は、日本郵政グループが提供するデジタル年賀状です。テンプレートなどから自分の好きなデザインで年賀状を作成できます。作成した年賀状は、LINEで送ることができ、フルセットプランでも500円ほどです。他にもメールで画像を送れば、ほぼ0円です。コストや手間、環境面でも年賀状のデジタル化はおすすめです。
切手やはがきはキャッシュレスで購入

郵便局窓口では、郵便料金の支払いや切手などの購入にキャッシュレス決済が可能です。これらの支払いをクレジットカード払いやコード支払いにすると、決済サービスのポイントが付与されるので、その分おトクです。郵便局と簡易郵便局では、利用できるブランドと決済手段が異なる場合がるので、事前に確認をしましょう。
金券ショップも相変わらずおトク

金券ショップでは、切手やはがき、レターパックなどが売られており、通常の料金と比べると安く売られています。今回、切手などの金額も変わるため、古いものが安く売られている可能性もありますので、こまめにチェックしてみてもいいですね。

丸山晴美 外国語の専門学校を卒業後、旅行会社、フリーター、会社員、コンビニ店長へと転職。22歳で節約に目覚め、年収が350万円に満たないころ、1年で200万円を貯める。26歳でマンションを購入。2001年に節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザーの資格を取得し、お金の管理、運用のアドバイスなどを手掛け、TV、雑誌などで幅広く活躍している この著者の記事一覧はこちら