ガラスにぶつかり脳振とうか 飛べず白目をむいた渡り鳥を介抱 3時間後に回復し森へ 「早く元気になってうれしい」 沖縄・名護市

夏の渡り鳥のアカショウビンが12日、沖縄県名護市中山で保護された。同市中山の会社で働く屋我渚さん(35)が午前7時30分ごろ、事務所前で飛べなくなった鳥を発見。息が荒く、時折白目をむいていた。
国指定屋我地鳥獣保護区管理員の渡久地豊さんに連絡すると「ガラスにぶつかり一時的な脳振とうの可能性がある。事務所内で様子をみて」との助言を受けた。涼しい室内で、水をストローで数回与えた。

約3時間後、差し出した指を突いたり、羽ばたきを見せたりするまで回復。抱いて外に出ると勢いよく森へ飛び去った。
屋我さんは「早く元気になったのでうれしい。仲間の元で安心して暮らせたらいいな」と願った。
(島袋仁明通信員)