もしや剥がしてる? 扇風機の羽根に付いている『シール』の意外な役割

扇風機やサーキュレーターの羽根部分に、「指を入れてはいけません」という注意喚起のシールが付いているのを目にしたことはあるでしょうか。
実はこのシール、剥がしてはいけないそうなのです。
新しい家電製品にはシールが貼ってあることが多く、使い始める前にすべて剥がすという人も多いでしょう。
扇風機のシールについて注意喚起をしているのは、空調製品や暖房製品を販売しているTOYOTOMIの公式サイトです。
シールを剥がしてはいけない理由を、しっかりと学んでおきましょう。
TOYOTOMIの公式サイトでは、『羽根に貼ってあるシールを剥がしてもよいですか』という質問に以下のように回答しています。
羽根にはってあるシールは安全上の警告表示と共に扇風機の羽根が回転する際にバランスを保つ役割があります。
機能的にも必要なものになりますのでシールをはがさずにご使用ください。
TOYOTOMI ーより引用
警告表示のシールは、注意喚起以外にも大きな役割を果たしています。
扇風機の羽根は、シールが付いた状態でバランスが取れるようになっているのだそうです。
シールを剥がしてしまうと羽根のバランスが崩れ、ブレが生じて振動が発生しスムースに羽根が回転しなくなってしまうといいます。
扇風機を正しく使うためにも、シールは剥がさないようにしましょう。
日本の法律には、電気用品の安全確保について定められている『電気用品安全法』というものがあります。
扇風機が『障害等の危険が生ずるおそれのないもの』とみなされるためには、安全上の必要な情報の表示が義務付けられています。
情報は『表面の見やすい箇所に容易に消えない方法で表示すること』が必要であるため、扇風機の羽根に『触ると危険』であることが表示されたシールが貼られているのです。
ただの注意喚起のシールなら、剥がしてしまおうとする人もいるかもしれません。
しかし、扇風機の羽根のシールは、羽根が正常に動くための一部を担っています。
剥がしてしまうと安全性の問題も生じてしまうため、決して剥がさないようにしましょう。
[文・構成/grape編集部]