「世界に一つだけ」のアクセサリー、女性に人気 渡嘉敷島の「貝磨き」唯一無二の輝き

沖縄本島内のリウボウストア12店舗などで開催中の「離島フェア2022」優良特産品表彰の伝達式が23日、渡嘉敷村役場であり、工芸品の部で特別賞に輝いた「いとうざいく」の伊藤俊輔さんに表彰状が贈られた。(新垣聡通信員)
伊藤さんは島内で需要の少ないヤコウガイの貝殻に着目。手作業で丹念に磨き上げ「世界に一つだけ」のアクセサリーを制作・販売している。
3年前からオンラインショップで販売を始めたが、「島に足を運んでもらいたい」との思いから阿波連区に店舗を構え、店頭販売も開始した。
今回は女性に人気の高いブルーを基調としたネックレスを出品。「青色が出るヤコウガイがなかなかない」という中で納得のいく作品に仕上がった。伊藤さんは「自分の作品で渡嘉敷島をPRできたらうれしい」と話す。「今後は店舗で体験コーナーなどもやってみたい。ブライダル関係と連携した事業展開も考えている」と夢は広がる。
表彰状を手渡した神里敏明副村長は「村内業者ではこれまで加工食品などの受賞はあったが、工芸部門では初めて。村のPRにもつながるので村としても応援していきたい」と期待した。
伊藤さんの作品は、村のふるさと納税の返礼品にも採用されている。手作りのため量産が難しく、現在は受注制作が主だという。
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受賞を喜ぶ伊藤俊輔さん(右)と神里敏明副村長=23日、渡嘉敷村役場