「8.8秒間」もの わき見運転が奪った命 女児2人死傷事故から1年…陽のあたる公園のモニュメントに刻まれた遺族の思い 名古屋市

去年の修了式の日、名古屋市瑞穂区の交差点で、修了式の日に児童2人が死傷した事故から24日で1年です。「2度と悲しい事故が起きないように」と、遺族の思いが込められたモニュメントが設置されました。
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瑞穂区の公園の一角に設置されたモニュメント。子どもたちが歌う像の前には「子どものたちの笑顔の花がいつまでも咲き続きますように」というメッセージが。近くでおきた交通事故で9歳の娘を亡くした遺族の思いです。
■「8.8秒間」の わき見運転で…
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事故は去年の修了式の日に起きました。瑞穂区内の交差点で青信号の横断歩道をわたっていた児童2人が車にはねられ、当時9歳の女の子が死亡、当時10歳の女の子が大けがをしました。
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この事故の裁判では「8.8秒間」ものわき見が事故の原因だと指摘され、運転していた男に禁固5年の判決が言い渡され、刑が確定しています。事故から1年となった24日。現場には多くの花が…
(亡くなった児童の友人)「自分のことよりも人のことをすごく考えてくれる優しい子でした。(通夜で)『もし天国にいたらみんなのことを忘れないで、天国でも優しくしてほしい』と(伝えた)」
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亡くなった女の子の友だちはこの日、「『天国に行って1年が経ったけど、いま元気でいるかな』と聞きにきた」といいます。
事故がおきた現場の交差点では24日、警察官らが修了式を終えた子どもたちに声をかけながら下校を見守るとともに、スピード違反やわき見運転などの取り締まりを行いました。

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(CBCテレビ 荒川栞記者)「事故現場の交差点のおよそ100メートル手前の道路には、通学路注意の文字があり、看板も設置されています」
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事故を受けて現場が通学路であることを強調するため、3月半ばには車道や歩道に新たなラインも引かれました。(亡くなった児童の友人)「みんなが安全に登下校できるようにしたい」
■モニュメントに刻まれた遺族の思い
そして24日、現場近くの公園には亡くなった女の子の遺族から、名古屋市にモニュメントが寄贈されました。そこには遺族の交通安全への切なる思いが刻まれています。
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また、公園にはサクラの木も寄贈され、こんなメッセージが。
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「子供たちの“笑顔の花”が、いつまでも咲き続けますように」 2023年3月24日寄贈 歌うことが大好きだった娘を想う母