今夜は台風から変わる熱帯低気圧が北上 関西は明日2日にかけて再び大雨の恐れ

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台風10号は紀伊半島の南東海上で動きが遅くなり、関西では雨が小康状態となっていますが、まだ油断は禁物です。台風10号が1日夜までに熱帯低気圧に変わり、明日2日にかけて再び北上してくるため、関西には再び活発な雨雲が流れ込む見通しです。明日2日にかけて大雨に注意、警戒が必要です。
今夜(1日夜)から明日2日朝にかけて 再び雨の降り方が強まる

こちらは今夜(1日夜)から明日2日にかけて降る「24時間降水量の予想」です。台風10号から変わる熱帯低気圧が明日2日にかけて北上してくるため、関西でこれから明日2日にかけて再び広く雨になり、局地的に雷を伴って、激しい雨や非常に激しい雨の降る恐れがあります。熱帯低気圧に変わっても、大雨を降らせるパワーは台風と変わりなく、これから明日2日にかけては雨の降り方に十分な注意が必要です。特に、熱帯低気圧から近い和歌山県や奈良県、滋賀県、大阪府を中心に再び大雨になる可能性があります。1日夜から2日朝にかけては大雨のピークで、夜間になりますので、崖の近くにお住まいの方など不安な方は、昼間の明るいうちに安全な場所への移動をしておいてください。
関西 2日(月)朝にかけての降水量 多いところで新たに150ミリの大雨に

関西では今日1日から明日2日の朝6時までに、南部で100ミリ、中部では150ミリの雨が新たに降る恐れが出てきています。すでに奈良県南部では降り始めからの雨量が500ミリ近くに達している所があり、和歌山県や奈良県、滋賀県では200ミリ以上の雨が降っている所があります。これらの地域ではすでに地盤の緩んでいる所があり、これから新たな雨をきっかけに災害が発生する恐れもあります。明日2日にかけても、崖や川など危険な場所には絶対に近づかず、安全な場所で過ごすようにしてください。
市街地では内水氾濫に注意を

内水氾濫とは、市街地に降った大雨が地表にあふれて起こる浸水被害です。アスファルトなどで大部分が舗装されている都市部などで発生しやすいとされています。大きな川の水が堤防を越えてあふれ出す「外水氾濫」とは区別され、「内水氾濫」は下水道や用水路の排水能力を超える雨が降ったり、排水先の河川(本流)の水位が高くなったりして、行き場を失った雨水が市街地にあふれ出る災害です。川や用水路から水があふれ出すだけではなく、マンホールから水が吹き出すこともあります。「外水氾濫」に比べ、「内水氾濫」は一般的に浸水の度合いが浅いという傾向がありますが、短時間で被害が発生し、川から離れた地域でも浸水が起きるとされています。内水氾濫が起きやすい地域については、自治体がハザードマップにまとめている場合があります。日頃から自分の住んでいる地域のリスクを把握するようにしましょう。また、大雨時には、テレビ、ラジオ、インターネットなどで最新の気象情報、災害情報、避難情報に注意し、危険を感じたら、早めに避難しましょう。氾濫した水の流れは、勢いが強く、歩くのが困難な場合があります。その場合は、緊急避難として、高い頑丈な建物にとどまることも選択肢の一つです。