金に困る客に飲食店が自慢料理を提供 「気にしないで、店のおごりだよ」

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飲食店に行き、「僕にはお金がありません」「子供に与える食べ物を恵んでくださいませんか」と救いを求めた貧しい父親。
それを知った店のスタッフが数人前の料理を用意して差し出していたこと、思わず父親が涙を流したことを、『AsiaOne』など海外メディアが伝えた。
【動画】店の人たちの善意に涙をこらえきれなくなった男性
少し前のこと、マレーシアにある飲食店にずいぶん痩せたひとりの男性がやって来た。しかしお金は持っていなかったらしく、「子供たちにご飯を食べさせてあげたいのです」「しばらく何も食べさせていません」と語り、救いを求めた。
このとき不在だった店主はスタッフからの連絡を受け、さっそくスマートフォンで監視カメラの映像を確認。困っている男性の様子を見て、「ぜひ助けてあげたい」と考えた。
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店主は、遠隔地からスタッフに「店の人気料理を二人分用意してください」「ご飯と飲み物も添えてあげてほしい」と伝え、スタッフも速やかに準備に取り掛かった。
丁寧に袋に詰めた料理を差し出された男性は、恐縮した様子で胸に手を当ててスタッフたちに感謝を伝えた。「お金が入ったら支払いに来ます」と話したが、スタッフから「そんな必要はありません」と優しく言われ、涙を流しながら店を出た。

店主は「(困って店に入った男性について)ああだこうだと、決めつけるようなことはしないでいただきたいです」と訴えかけている。そして「盗みを働いたわけではないのですから、これでいいのです」「私どものおごりですよ」と説明した。
また困窮する人たちを思いやる店主は「どうか困っている人に救いの手を差し伸べてください」と呼びかけ、一人でも多くの人が助けを得られるよう願った。
男性とスタッフのやりとりをとらえたTikTokの動画を見た人たちは、店主の優しさに胸を打たれ、「人種、宗教、言語が違えど、やはり人は人」「この人たちに神のお恵みがありますように」と書き込んだ。
「本当に美しい行為だと思います」という意見、また「親切にしてくださることに感謝します」と、思いやりのある店主にあてたコメントも書き込まれている。