野田市は、無償貸与された約1万2千平方メートルの遊休農地に子どもたちがボール遊びなどを自由に楽しめる「山崎小前あそびの広場」を整備し、きょう1日から無料開放する。市内ではボール遊びや遊び声について子ども本人や市などに苦情が寄せられるケースがあり、鈴木有市長は「多くの子どもから何でもできる遊び場がほしいという要望を直接受けた」と説明した。
同広場は市南部の市立山崎小学校の東側で、近くに住宅はほとんどない地区。麦畑だったが30年ほど前から休耕地となっていた。奥行き約300メートルで遊具はなく、いつでもだれでも入場できる。使用ルールは最低限に抑え「夜間・早朝は騒がない」「火気の使用、キャンプ、バーベキュー、ゴルフの練習は禁止」など。水道・トイレはなく利用状況を見て設置を検討する。
所有者が広場としての活用を快諾。昨年12月から市が約3千万円かけ、芝生による整地や高さ1・8メートルのフェンス、駐車場を整備した。
市は「外遊びは子どもの成長に重要。何もない広場だからこそ、管理されず自由な遊びを子どもたちが自然につくり楽しむ場になれば」と期待している。同広場の問い合わせは市スポーツ推進課(電話)04(7123)1367。