ウクライナ政府「ロシア領内の広範囲を攻撃可能」自国産の新兵器の使用を発表“驚愕の射程を実現”

ドローンなの? それともミサイル?
ウクライナ政府公式メディア「ユナイデット24」のYouTubeチャンネルは2024年8月26日、新兵器の国産長距離ロケットドローン「パリニツィア」の映像を公開しました。
ウクライナ政府「ロシア領内の広範囲を攻撃可能」自国産の新兵器…の画像はこちら >>複数の機体が駐機中に攻撃を受け損傷しているロシア空軍のTu-22M3爆撃機(画像:ロシア国防省)。
このロケットドローンはロシア領内の飛行場に駐機されているロシア軍用機を攻撃対象にするべく開発された自爆タイプのドローンとのことで、巡航ミサイルのような見た目が特徴です。航続距離は約640kmを誇るとウクライナ政府は発表しています。
ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は8月25日、ユナイデット24に出演し、同兵器が戦闘で初めて使用されたと明かし、攻撃は成功したと伝えました。
なお、新兵器ということで、細かい性能については機密扱いで明かされていませんが、ノヴゴロド地方のソルツィ空軍基地などでの目標も攻撃可能であることが示唆されました。同基地は、ウクライナとロシアが戦闘している前線から約800km離れていますが、Tu-22M3爆撃機がドローンと思われる攻撃を受けて損傷しています。仮にこの攻撃が「パリニツィア」によるものならば、当初予想されていたより射程が長い可能性もあります。
なお、「パリニツィア」はウクライナ国産の兵器であるということで、イギリスやフランスが供与した航空機搭載型の巡航ミサイル「SCALP-EG/ストーム・シャドウ」や、アメリカから供与された地対地ミサイル「ATACMS(エイタクムス)」のように、ロシア領内の使用において供与国の要望に従う必要はありません。