雨が多い時期は、室内にいてもジメジメとした湿気が気になるもの。「洗濯物が乾かない…」と悩む人も多いですが、問題はそれだけではありません。
湿気が多い時期には、実は各種家電製品の取り扱いにも注意が必要です。
『【経済産業省】リコール・製品事故情報(製品事故対策室)』(@kochijiko)の公式X投稿より、注意するべきポイントや理由を解説します。
『【経済産業省】リコール・製品事故情報(製品事故対策室)』が公式Xで注意喚起しているのは、ジメジメした季節に発生しやすい『トラッキング現象』です。
ジメジメとした湿気が嫌な #梅雨 の時期、#家電 にとっても良くない季節です。#コンセントとの接続部や本体にたまったほこりが水分を含むことで、電気的なトラブルが起こりやすいので、こまめな #清掃 を心掛けましょう #製品安全 pic.twitter.com/HyHRwCSuIU
トラッキング現象とは、家電製品に欠かせない『コンセント』と『プラグ』の接続部分から発火するトラブルのこと。その仕組みは以下のとおりです。
1.プラグ部分にホコリが溜まる2.空気中の湿気が原因で、ホコリが水分を含む3.電流が流れることで熱が発生する4.局部的に炭化が起き、ショートして発火する
この流れからも分かるとおり、トラッキング現象を引き起こす要因の1つは『ホコリが水分を含むこと』です。ジメジメした季節は特に発火の危険性が高まるという点を、頭に入れておきましょう。
トラッキング現象は、電流が流れて熱が発生する過程を繰り返すことで、徐々にリスクが高まっていくもの。このため、プラグを挿しっぱなしにしがちな家電製品は特に注意が必要です。具体的には以下のような家電を確認してみてください。
・冷蔵庫・電子レンジ・テレビ・エアコン など
これらの家電は、私たちの生活に身近なもの。コンセントからプラグを抜く機会はほとんどありません。また製品裏や高い位置にコンセントがあり、「手軽に抜き差しできない…」というケースも多いでしょう。ホコリが溜まりやすいという特徴があります。
定期的にプラグの様子を確認し、溜まったホコリはていねいに取り除いておきましょう。必ずプラグを抜いたうえで、乾いた布や雑巾などで拭き取るのがおすすめです。
また、普段日常的に使わない家電については、あらかじめプラグを抜いておくのもよいでしょう。客間のテレビやエアコンなど、「使う時にだけプラグを差す」という方式にすれば、いつの間にかホコリが溜まりトラッキング現象が起きる恐れもありません。
トラッキング現象というトラブルについては耳にした経験があっても、「ジメジメした季節にリスクが高まる」という部分については、「初めて知った…」という人も多いのではないでしょうか。
電気を使う家電製品は、確かに便利で生活に欠かせないものです。だからこそ適切に扱い、事故リスクを減らすよう意識しましょう。
[文・構成/grape編集部]