エアコンを設置する時には、専用のコンセントを使うのが一般的です。
しかし、エアコンを設置したいと思う場所の周辺にコンセントがない場合、延長コードを使ってエアコンとコンセントをつなげたいと考える人もいるのではないでしょうか。
『東芝ライフスタイル株式会社』のブランドサイトでは、「エアコンに延長コードが使えるのか」の質問に答えています。エアコンを正しく安全に使えるよう、エアコンの仕組みを覚えておきましょう。
エアコンは一般的に使われる電化製品よりも電力消費量が多いことから、多くの電力が1つのコンセントに流れます。そのため、エアコンだけに使う専用のコンセントが設けられており、専用コンセントがない場合は増設工事が必要です。
専用コンセントはあるものの、エアコンとコンセントまでに距離がある場合、それを埋めるために延長コードを使いたくなりますが、そのようなケースでも延長コードの使用はおすすめできません。『東芝』では、その理由を次のように紹介しています。
火災や感電の原因となります。お買い上げの販売店、または電気工事店などにコンセントの移動工事をご依頼ください。
東芝ライフスタイル株式会社 ーより引用
エアコンに延長コードをつなげることで火災や発火が起こるのは、延長コードの定格電流を超える可能性があるためです。
一般的な延長コードの定格電流は12Aですが、1台のエアコンを快適に使うには30A以上の電気容量が必要になります。
定格以上の電流が流れ続けることでブレーカーが落ちるだけでなく、発火して火災につながることもあるため、本体コードを専用コンセントに直接つなげることが大切です。
エアコンを取り付けたい場所とコンセントが離れている場合は、安全のため、販売店や電気工事店にコンセントの移動を依頼してください。
※写真はイメージ
一般的なコンセントは延長コードと同じ15Aの適格が設けられ、日本国内であればコンセントの形も同一です。一方、エアコン専用コンセントは電流や電圧によってコンセントの形が変わります。
取り付けるエアコンによってコンセント形状が変わるので、新しくエアコンを購入する場合は、自宅のコンセントとエアコンがマッチしているかも確認しておきましょう。
[文・構成/grape編集部]