ピーチ、中距離国際新路線をどう展開? 「長距離飛べる快適新鋭機」今後増える? 明かされたヒントとは

今後に期待!
LCC(格安航空会社)のピーチが2024年12月より、同社にとって2路線目の中距離国際線となる関西~シンガポール線へ就航します。同路線の就航発表にともない、同社の今後の国際線戦略における方針の一部が明らかになりました。どのような展開が考えられるのでしょうか。
ピーチ、中距離国際新路線をどう展開? 「長距離飛べる快適新鋭…の画像はこちら >>ピーチのエアバスA321LR(乗りものニュース編集部撮影)。
関西~シンガポール線は、週7往復運航されます。使用する旅客機は、同社初の中距離国際線である関西~バンコク線と同じく、中距離国際線展開に合わせて導入された新鋭機「エアバスA321LR」です。2024年8月時点で実用化されている単通路(通路が一本)機としては、屈指となる約7400kmの航続距離を持つモデルで、ピーチ機では全席にUSBポートを搭載し、218席を搭載。座席のシートピッチ(前後間隔)は最大約81cmで、この数値を同社は「フルサービスキャリアと同等」としています。
同社の幹部によると「バンコク・シンガポールで東南アジア路線は終わりではない」といいます。しかし約7400kmの航続距離は、関西空港を起点とすると、オーストラリアやニュージランドなどのオセアニア地域も視野に入ります。それについて「3つ目、4つ目は頭にはありますが、これで終わりではなくて、このエリアで得られる路線を集中的に考えていきたい」とし、今後も東南アジア路線にフォーカスすることを示唆しています。
路線拡充にあたり必要なのが、現在3機体制となっているA321LRの増備です。これについて同社の幹部は「一旦の計画では3機とはなっていますが、これで終わりではなくて、もう少し増やしてより長いネットワークを拡充していこうという方向性で考えています」とコメントしています。
もしかすると今後、ピーチが日系LCCではいけなかった東南アジア地域の新路線を開拓することは、大いに考えられそうです。