9月22日に実施するトキの放鳥に向け運ばれてきたのは、佐渡トキ保護センター野生復帰ステーションの順化ケージで2カ月あまり訓練してきたオス7羽です。
31回目となる今回の放鳥では、箱から飛び立たせる「ハードリリース方式」とともに仮設ケージを開放する方法も採用。
佐渡でのトキの分布を拡大させるため、仮設ケージはトキの生息密度が低い大佐渡山地に設置され、放鳥までの約2週間、この場所に慣れさせていくということです。
【佐渡自然保護官事務所 篠崎さえか 主席自然保護官】
「順化訓練を新穂地区で3カ月しているのも理由なのか、ハードリリースで放鳥した個体が新穂に戻ってくることが観察できている。トキがこの環境に愛着を持ってから放鳥されて、こちらにとどまってくれるのではないかと考えている」
仮設ケージから放鳥されるのは2009年以来2回目となり、同じ日にはハードリリース方式による8羽の放鳥も実施される予定です。