お米の袋を開けた時に、真っ白いお米が所どころ入っていて気になったことはありませんか。
お米は一般的に半透明で白っぽい状態であるため、「白いお米は悪いものなのでは」と心配になる人もいるでしょう。
本記事では農林水産省の公式サイトから、真っ白いお米がなぜ混ざるのか、食べても問題はないのか、について詳しく紹介します。
※写真はイメージ
農林水産省の公式サイトでは、普通のお米に混ざっている真っ白いお米について、以下のように回答していました。
真っ白いお米は「乳白粒」「しらた」などと呼ばれています。
農林水産省 ーより引用
通常お米は、光合成によりデンプンが蓄積して透明の粒になります。
しかしお米が育っていく段階で、高温や低日照量などの天候の影響を受けると、デンプンが消費分解されて十分に生成できず、白いお米になるのだそうです。
真っ白いお米を見かけると、「このお米は古いのではないか…」と感じる人もいるかもしれません。
しかしお米が育つ初期から中期での環境が影響しているため、収穫の段階ですでに真っ白いお米になっています。保管方法やお米の古さなどは一切関係ありません。
※写真はイメージ
真っ白いお米は、悪いものが入っているわけではないので、問題なく食べられます。ただしデンプンの割合が少ないため、炊く時にひと工夫するとよりおいしく食べられるでしょう。
真っ白いお米は、普通のお米と比べて空気のすき間が多めです。洗米時に力を入れすぎると割れる可能性があるので、優しく洗うように意識しましょう。
真っ白いお米は含まれているデンプンの量が少ないため、柔らかく炊き上がります。もし食感が気になるようであれば、通常よりも水分量を1割程度減らして炊いてみるのがおすすめです。
お米の中に混ざっている真っ白いお米は、古いお米でも身体に有害なお米でもありません。
デンプン量こそ少なめですが、お米が育つ環境によって起きる現象なので、問題なく食べられます。
洗米の仕方や水分量に配慮して、おいしく食べてみましょう。
[文・構成/grape編集部]