「ほんと失礼な奴」小泉進次郎に「知的レベルの低さ」問うたジャーナリストに寄せられる心ない声…いっぽう「必要不可欠な質問」の声も

9月6日の記者会見で、自民党総裁選(12日告示、27日投開票)に立候補することを正式表明した小泉進次郎元環境相(43)。会場には大勢の報道陣が集まり、各メディアの中継でもその様子が伝えられた。約1時間にわたって実施された会見だが、報道陣との質疑応答では波紋を呼ぶ一幕があった。
注目を集めているのは、あるフリージャーナリストによる質問。スタッフからマイクを渡されると、小泉氏にこう鋭く追及したのだ。
「小泉さんがですね、この先首相になってG7に出席されたら、知的レベルの低さで恥をかくのではないかと皆さん心配しております。で、それこそ日本の国力の低下になりませんでしょうか? それでもあなたはあえて、総理を目指されますか?」
すると小泉氏は頷きながら耳を傾けつつも、口を真一文字に結んで苦笑いの表情に。だがジャーナリストが話し終えると、「私に足らないところが多くあるのは、それは事実だと思います。そして完璧ではないことも事実です」と笑顔でコメント。
そう前置きした上で、「しかし、その足りないところを補ってくれるチーム、最高のチームを作ります。その上で今まで培ってきたものを、1人1人と各国のリーダーと向き合う覚悟、そういったものを私はあると思っています」と反論した。
さらに「各国のリーダーも多様な方がいますけど、自民党の中もなかなか多様な方が多く、そういった中、15年間野党の経験、与党の経験を積み重ねてまいりました」と、自らについて言及。続けて「そういったことをしっかりと国際社会の舞台でも発揮をしていって、国民の皆さんに大丈夫だなと、安心感を持っていただけるように最大限努力していきたいと思います」と、前向きに呼びかけていた。
そんな小泉氏はここまで話したところで、ジャーナリストに名前を尋ねた。ジャーナリストが自らの名を名乗ると、「このようなご指摘を受けたことを肝に銘じてこれから、『あいつ、マシになったな』と思っていただけるようにしたいと思います」と謙虚な姿勢を見せたのだった。
さらに「思い出したこと」として、環境相時代にもベテラン記者から同じような厳しい質問を受けたエピソードを述懐。退任時には花束を贈られる関係性を築けたと明かし、ジャーナリストを真っ直ぐに見つめて「そうなれれば嬉しいです」と語りかけていた。
この一連のやり取りを収めた映像は、瞬く間にXで拡散。各メディアでも取り上げられたが、ジャーナリストの「知的レベルの低さ」という挑発的な言葉に違和感を抱いた人もいたようだ。
Xでは実業家の堀江貴文氏(51)が、小泉氏とジャーナリストの質疑応答を切り取った映像を載せた投稿をリポストし、《ほんと失礼な奴っているよな》と苦言。さらにジャーナリストのものと思しきアカウントには、《失礼極まりない人だな。恥を知れ》《不粋の極み、本当にみっともなかった》と心ない声が集まる事態になっている。
こうした事象について、ある社会部記者は言う。
「そもそもこのジャーナリストの質問には、何をもって小泉氏の“知的レベルが低い”と言えるのか、それを説明する具体的な事例などは挙げられていませんでした。そのため会見を見ていた人々から、“侮辱ではないか”と批判の声が上がってしまうのも仕方がないでしょう。
ただいっぽうで、メディアには“権力の監視”という役割があります。さらに小泉氏といえば環境相時代の答弁で同じような内容を繰り返し、主張が要領を得ないこともしばしば。“進次郎構文”という言葉まで生まれ、ネットミーム化したほどです。そうした過去の言動を鑑みれば、言葉選びは不適切だったかもしれませんが、質問する必要性はあったように思います。
また政治家の記者会見では、報道陣から寄せられるであろう想定質問や模範回答が作成されていることがほとんどです。まして首相となれば、記者会見の機会も一段と増えます。今回注目を集めたジャーナリストの質問は、想定外のイレギュラーな質問に対して小泉氏がどのように答えるか、ある意味で“資質”を引き出した側面もあるのではないでしょうか」
実際にネット上には、こんな声も。
《知的レベルの低さについて質問した記者に対しては、非難する声が圧倒的だが、 自分はそうは思わない、 寧ろ、必要不可欠な質問だったと思う。 何故なら、日本には古くから政治家を「先生」と呼ぶ風習があり、国会議員は みんな優秀で頭が良い人だと思い込んでいる有権者も少なくない》
《「まし」になったとか、退任時に花束をもらったとか、ますます心配になります。 聞こえてくる言葉は、言い回しには本人なりにこだわっていますが、冷めた見方をすれば言葉を覚えたての子が一生懸命お話をしているように映る》
果たして小泉氏は数年後、このジャーナリストと“花束を贈られる関係”になっているだろうか。