立民代表選インタビュー 野田佳彦元首相は「石破茂さんと戦いたい」 首相時に国会で論戦

立憲民主党の代表選(23日投開票)に立候補した4候補者が9日、スポーツ新聞の合同インタビューに応じた。野田佳彦元首相は同時期に行われる自民党総裁選(12日告示、27日投開票)で総裁に選ばれ、戦いたい人に石破茂元幹事長の名前をあげた。
候補者の中で唯一首相経験のある野田氏は「私は政権交代前夜という位置付けで代表選を戦っています。自民総裁はすぐに衆院解散を行うでしょう。今度こそやっぱり政権を取りに行きたい、そして再び内閣総理大臣を目指したい、そういう思いで立候補しました」と覚悟を語った。
自民総裁選候補者の誰と戦いたいか問われると「戦いたい人がいるとすれば石破さんですかね」と答えた。理由については「私が内閣総理大臣の時に自民党の予算委員会の筆頭なんですよ。私が内閣総理大臣の時に自民党の予算委員会の筆頭なんですよ。時折議論しました。政治ってのは、一致点を見出すことも必要なんです。石破さんなら堂々とがっぷり四つになって議論のできる相手だと思います」と語った。他候補については「あとは…やめときましょう。なんか論戦から逃げそうな人ばっかりですしね」とにごした。
自身の強みには「今回は政権を取りに行くわけですから、厳しく自民党と対峙(たいじ)する戦闘能力、論戦力、これが必要だと思います。そのために、やっぱりチームをまとめていくという統率力、加えて、自分の党のチームだけではなくて、他の野党とも連携をしていくという他党に対する包容力も必要だと思います」と元首相ならではの経験十分な回答を披露した。
選挙戦中の癒やしについては「昨日は福岡へ行って、一昨日は名古屋に行ったり、全国各地、ほぼ47都道府県どこも行ったことあるんですよね。でも、ゆっくり温泉入ったことないんですよ。下呂温泉行って、手だけ入れて帰ってきたとかね。だから今何やってるかというと、我が家のちっちゃい風呂に、登別の湯だとか草津の湯とかって、入浴剤を入れてから入るってのが唯一の癒やしみたいなもんですね」と笑った。
野田氏の趣味はプロレス。「今もたまにこっそり観戦に行って、テレビに映り込んでばれちゃったりもしてるのですが…」と笑いつつ、「長州力は(藤波辰爾に)『かませ犬じゃない』と宣言して、自らの心を鼓舞して新しい時代を切り開いたじゃないですか。だとすると、今、私も長州力の心境だと思います」と闘志を燃やして戦うつもりだ。