全部活に時間、日数制限 市柏高生自殺で市教委が方針 平日3時間以内、休養日は年間100日以上

柏市立柏高校で2018年に吹奏楽部に所属する当時2年生の男子生徒が自殺した問題で、再発防止策を検証する市教委の第三者委員会「アドバイザリーボード」(委員長=黒木宣夫・東邦大名誉教授)の最終会合が25日、同市内で開かれた。市教委は運動、文化の全部活動を対象に「平日3時間以内、休日6時間以内」「休養日は年間100日以上」など日数、時間を制限する「部活動の活動方針」を示し、了承された。来月1日から適用となる。
同方針では、過度な練習を防ぐため、厳しい制限を設定。「放課後練習後の自主練習は原則行わない」などと定めた。
会合終了後の取材に田牧徹教育長は「部活動に一定の歯止めをかけ、ルールを作ることが生徒を守ることになる」と話した。
生徒の自殺を受けて市は「いじめ重大事態調査検証委員会」を設置し、昨年3月に調査報告書を得た。自殺の背景として長時間部活動の影響も指摘され、市教委は有識者らの「アドバイザリーボード」を設置。昨年から計5回の会合で議論し、今回の結論に至った。