夏の飲み物の定番といえば、冷たい麦茶。夏になると大量に作って冷蔵庫に入れている家庭も多いでしょう。
麦茶の作り方は『水出し』『お湯出し』『煮出し』がポピュラーですが、作り方によって香りや味に違いが出ることを知っていますか。
お茶のプロフェッショナルである『千紀園』の公式サイトから、作り方による違いや麦茶の正しい保存方法を紹介します。
※写真はイメージ
水を沸騰させ、火を点けたまま麦茶のパックや粒を入れて煮出す方法です。火を止めたらヤカンごと冷やします。
手間がかかるものの、麦茶ならではのコクや香りを楽しむならこの作り方がおすすめです。
お湯出しは煮出しと似ていますが、水を沸騰させたら火を止めるところが異なります。
火を止めたら麦茶のパックを入れて10~30分ほど置き、煮出しと同様に冷やせばできあがりです。雑味が少ない麦茶が楽しめます。
なおティーバッグは、お湯に長時間入れ続けないよう注意してください。長く入れていると、苦みやえぐみが出てしまうそうです。
容器に入れた水にティーバッグを直接投入し、2時間ほど待てばお茶ができあがります。
水出しで作った麦茶は、さっぱりとした味と香りが特徴。もし風味が物足りないと感じた場合は、少量の熱湯に麦茶パックを入れて蒸らし、そこに冷水を注いでみてください。
まるで煮出したかのように味わい深い麦茶に仕上がります。
ただし熱湯を容器に注ぐ際は、容器の耐熱温度をしっかり確認してくださいね。
実はできあがった麦茶の保存は2~3日が目安です。千紀園は保存日数の目安について、以下のように説明しています。
麦茶は、でんぷん質が多く含まれ、そのでんぷん質は腐りやすい性質があること、緑茶と違って抗菌作用があるとされている「カテキン」を含んでないことから、日持ちは期待できません。
千紀園 ーより引用
麦茶は作ったその日に飲み切るのがおすすめですが、どうしても飲み切れなければ冷蔵庫に保存し、2~3日を目安に飲みましょう。
※写真はイメージ
ミネラルやカリウムを含む麦茶は、暑い時期の熱中症対策に適した飲み物です。
作り方によって香りや味わいが変わるので、好みや気分に合わせて変えてみるのもいいでしょう。
保存方法や保存期間には十分注意し、おいしく安全に麦茶を飲んでくださいね。
[文・構成/grape編集部]