川の氾濫、田んぼに泥や流木、線路下の土砂流出も…記録的大雨となった新潟県内 片付けに追われる住民も「生まれて初めて…」

22日にかけて記録的な大雨となった新潟県内。JR羽越線では線路下の土砂が流出し、特急などに影響が出ています。村上市では片付け作業に追われる人の姿が見られました。

村上市三面では22日までの48時間降水量が観測史上最大となる「304.5ミリ」となるなど記録的な大雨となった県内。

この大雨によってJR羽越線の村上駅と間島駅の間では線路下の土砂が流出し、特急いなほを含め一部の在来線で運転を見合わせています。

JRによりますと、復旧には3週間ほどかかる見込みだということです。

【沿線の住民】
「学生が山北の方からこっちに来たりしている便なので、影響出ている人はいっぱいいると思う」

一方で…

【記者リポート】
「こちらの地域ではこの川があふれ、周辺には流木や木くずなどが残されたままです」

村上市神林地区では20日、川が溢れ住宅街に水が流れ込む被害がありました。

【住民】
「いま二十歳だが、(川が)溢れるのは記憶上、生まれて初めて」
Q家から出たとき水深はどのくらいだった?
「だいたい長靴のくるぶし上くらい。家から一歩も出られなかった」

23日は流れ込んできた泥の清掃作業などに追われる人の姿が見られました。

【住民】
「ここから水が上がってきて車庫まで水が入って、下に残った砂を水で流しているがなかなか思うようにいかない」

【住民】
「8.28(1967年の羽越水害)以来。ここに土のうを積んだりしたのはそれ以来」

被害は住宅地だけでなく…

【記者リポート】
「こちらは稲刈り前の田んぼですが、奥の方に葉一部、法面が崩れている場所があります」

村上市内では泥や流木が流れ込んでいる田んぼも見られました。

県によりますと22日までの雨によって17棟の住宅で床下浸水が確認されたということです。

これまでに降った雨で地盤が緩んでいるところがあるため、気象台は引き続き、土砂災害に注意するよう呼びかけています。