東京電力は柏崎刈羽原発の使用済み核燃料を青森県むつ市にある中間貯蔵施設に搬出する作業を開始しました。原発以外の施設での中間貯蔵は国内初となります。
【市民団体】
「核のゴミをたらい回しにするな」
「再稼働優先の搬出に反対」
24日、市民団体が抗議の声をあげたのは、柏崎刈羽原発の使用済み核燃料の搬出。
再稼働を目指す6・7号機では、使用済み核燃料の貯蔵率が9割を超えていることなどから柏崎市の桜井雅浩市長が…
【柏崎市 桜井雅浩 市長】
「そういったもの(使用済み核燃料)を再稼働までに、おおむね80%以内にしてもらいたいということが前提条になる」
再稼働の条件として、その割合をおおむね80%以内にすることを東電に求めていました。
【市民団体】
「原発を動かすための搬出。これは許されない」
【市民団体】
「搬出ということになると、新潟県だけの問題ではなくなるし、そういった意味でも声をあげる必要があるなと思った」
抗議の声が上がる一方で、搬出に向けた準備は着々と進み…
【原子力規制事務所 伊藤信哉 所長】
「(移動用の容器に)入れて、柏崎刈羽原発のサイトでその健全なところは事業者が確認し、しっかり確認しているというところは、我々が確認している」
原子力規制庁も使用済み核燃料が移動・保管用の容器に安全に移されたことを確認。
今回は青森県むつ市の中間貯蔵施設に使用済み核燃料69体を搬出予定で、使用済み核燃料の入った容器を輸送用の船に積み替える作業が行われました。
原発以外の施設で使用済み核燃料が中間貯蔵されるのは国内で初めてのことです。