中ロで太平洋を合同パトロールするという報道も。
防衛省・統合幕僚監部は2024年9月23日、北海道の周辺海域を中国とロシアの艦隊が航行していたと発表。海上自衛隊が撮影した画像も公開しました。 すでに22日午前6時には日本海に浮かぶ奥尻島の西約300kmの海域において、両国の軍艦8隻が北東進していたそうで、内訳は中国海軍がレンハイ級ミサイル駆逐艦、ルーヤンIII級ミサイル駆逐艦、ジャンカイII級フリゲート、フチ級補給艦各1隻の計4隻。ロシア海軍がウダロイI級駆逐艦2隻、グリシャV級小型フリゲート2隻の計4隻とのこと。なお、これら8隻は23日に北海道北端の宗谷海峡を東進してオホーツク海へと向かったといいます。
中国・ロシアの一大連合艦隊 北海道沖に出現! 陣形組む様子を…の画像はこちら >>過去撮影された中国海軍のレンハイ級ミサイル駆逐艦(画像:防衛省)。
また、22日午後11時頃には、礼文島(北海道)の北西約60kmの海域において、中国海軍のドンディアオ級情報収集艦1隻も東進する姿が確認されており、同艦はその後、22日から23日にかけて、やはり宗谷海峡を東進したそうです。
これら中国軍艦5隻は、9月7日から8日にかけて対馬海峡を北東進した艦隊と同一とのことなので、長崎沖から日本海を抜け、北海道沖まで日本近海を北上したといえるでしょう。
一部報道によると、中国はロシアと共に太平洋を「合同パトロール」すると明言したとのことで、今回の動きは関連したものと見られています。
これに対し海上自衛隊は、横須賀基地(神奈川県)を母港とする護衛艦「ゆうぎり」や、大湊基地(青森県)所在の護衛艦「はまぎり」、余市基地(北海道)配備のミサイル艇「くまたか」、八戸航空基地(青森県)所属のP-3C哨戒機によって、警戒監視や情報収集を行ったとしています。