沖縄初の人間国宝となった陶芸家 作品を展示する「金城次郎館」、南城市に2月5日オープン

沖縄で初めて人間国宝に認定された陶芸家・故金城次郎さんの作品を展示する「金城次郎館」が2月5日、沖縄県南城市にオープンする。松井健館長は「次郎さんは人間国宝になってからも土にまみれて働いていた。壺屋焼の可能性を体現した人だと思う」と話す。
金城さんは1911年生まれ。46年、那覇市壺屋に工房を開き、72年には読谷村に窯を移した。85年に人間国宝の認定を受け、2004年に93歳で死去した。
同館では、久高民藝店の久高美佐子店主がコレクションした壺屋時代の作品を主に展示している。久高さんは「焼き物をしている若い人にも見てほしい」。松井館長は「有名な魚紋だけでなく、さまざまな作品を扱っている。次郎さんに学び、沖縄の焼き物がどう展開するのか楽しみだ」と語った。
当面は毎週日曜日のみ開館する。問い合わせは久高民藝店、電話098(861)6690。
(学芸部・真栄里泰球)
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