一人暮らし20代女性宅クローゼットから直属上司が…発見までの一部始終と仰天の侵入回数

家に帰ると、突然、クローゼットの中から直属の上司が出てきたのだから、部下の女性は心臓が止まるほど、恐怖だったに違いない。
勤務先の女性社員が暮らすアパートに忍び込み、下着などを盗んだとして、熊本市東区の会社員、片桐幸治容疑者(48)が26日、住居侵入と窃盗の疑いで熊本県警熊本東署に逮捕された。
25日午後9時前、片桐容疑者は合鍵を使って20歳代女性が一人で暮らす市内のアパートに侵入。女性のパンティー1枚とストッキング2本の計3点(時価計2200円相当)を盗んだ疑い。片桐容疑者は女性宅の電気が消えていたことを確認し、留守だと判断してこっそり上がりこんだ。
午後9時すぎ、片桐容疑者は女性が帰宅したことに気づき、慌ててクローゼットに入って、身を隠した。被害女性は引っ越しの準備の手伝いを頼んだ知人男性と家に入り、玄関先で作業を始めたという。片桐容疑者はスキを見てその場から逃げ出そうとしていた。
しばらくして部屋の奥から物音がしたため、知人男性がふと玄関にあった姿見に目をやると、観念してクローゼットから出てくる片桐容疑者の姿が映っていた。腰が抜けんばかりに驚いた男性が後ろを振り向くと、そこに片桐容疑者が呆然と立っていた。
■合鍵を作って1年以上前から…
被害女性はクローゼットに隠れていたコソ泥の正体が直属の上司だと分かり、さらにびっくり仰天。「何でここにいるんですか」「どうやって入ったのですか」と問い詰めた。それに対し、片桐容疑者はのらりくらりと言い訳を続けたため、女性は職場の同僚を呼び、片桐容疑者を詰問し続けた。

片桐容疑者のカバンからは女性のパンティーとストッキングが見つかり、隠れていたクローゼットには女性宅の合鍵が落ちていた。女性は日付が変わっても片桐容疑者から動機などを聞き出し、翌26日の明け方、熊本東署に突き出した。
調べに対し、片桐容疑者は「合鍵を作り、1年以上前から数十回、侵入を繰り返した。性的欲求を満たすためだった」と供述しているという。
「片桐容疑者は県外に本社がある製造会社の営業所の管理職で、家族もいる。会社にあった住所録から女性のアパートを突き止めたようです。同じ職場ですから、仕事中に女性の自宅の鍵を持ち出し、合鍵を作った可能性があります。片桐が一方的に好意を寄せていたのかもしれませんが、女性はそんなことにはまったく気づいていなかった。片桐は『以前にも数回、下着を盗んだ。下着を見ながら自慰行為をしたかった』と、話しています。これまでも数十回侵入され、下着を盗まれていたことが分かり、女性はかなりショックを受けています」(捜査事情通)
あまりの恐怖に一生、トラウマになるかもしれない。