《これで女性も思いのまま》高市早苗氏 テレビキャスター時代に激推ししていた「トンデモ商品」

過去最多の9名が名乗りをあげ、27日に投開票が迫る自民党総裁選。有力候補の一人である高市早苗経済安全保障担当相(63)だが、テレビキャスター時代には「サブリミナルテープ」の広告ページに登場していたこともあった。
高市氏の出演していた広告ページが掲載されていたのは90年代に出版されていた『パワースペース1999』(福昌堂)という雑誌だ。
「同誌は『月刊空手道』の別冊として発売されたものですが、中身は空手とはあまり関係がない超能力を特集した内容です。“永久エネルギーの研究”“体外離脱”“ダウジング”といった特集が組まれていました」(出版業界関係者)
高市氏が登場したのは、その第2号(1991年刊)。一般的に「サブリミナルテープ」とは、潜在意識を刺激するため、耳では知覚できない音量や速度でメッセージを繰り返し流す内容のテープだという。
当該の広告では以下のように紹介されている。
《この音楽に、ハルパーン博士を始めとする専門家の手によって高度な音響テクノロジーを駆使して、ある心理学的な言葉のメッセージが耳に聴こえない周波数に変換されて入っているのです。
この音楽に交って入っている“耳に聴こえない心理学的メッセージ”がただテープの音楽を聴いているだけで、“記憶力・集中力等が自然に高まる”“仕事・勉強の能力が驚くほど上がる”“知らず知らずのうちにまわりの人から好かれるようになってしまう”という現象を引き起こす秘密なのです》
テープの効果には13種類あり、《記憶力・潜在的知能を開発》《会社で脳力全開》《内気を克服し社交的人間に》といったキャッチコピーが。ほかにも《これで女性も思いのまま》になるテープや《あなたの野望・願望を実現》するテープも販売されていた。
広告には高市氏の写真や《テレビ朝日系「朝まで生テレビ」「CNNデイウォッチ」「水曜プレステージ」等々のテレビ・マスコミを通じて、鋭い視点とさわやかな語りで活躍中のテレビキャスター。》といったプロフィールも紹介されていた。
さらに顔写真には「私もサブリミナルテープを、充実した毎日を送るための精神のビタミン剤として自信を持ってお勧めします。」という吹き出しまで……。
「おそらく高市さんは、モデルとして起用されただけだと思いますが、テープを両手に持つなど、ノリノリで撮影にのぞんでいますね。神戸大学卒業後は『松下政経塾』に入塾するなど、昔から上昇志向は強かったようですが、この撮影から33年後に、自民党の総裁選に挑んでいることまで想像していたでしょうか」(出版業界関係者)
はたして高市氏は《野望・願望を実現》することはできるのか。