田崎史郎氏、自民党総裁選を分析…決選投票は「どちらの方が外交が安定するか。その部分が出た」

政治ジャーナリストの田崎史郎氏が27日、BSフジの報道番組「プライムニュース」(月~金・後8時)に生出演。この日、投開票が行われ石破茂元幹事長が第28代党総裁に選出された、自民党総裁選について解説した。
田崎氏は驚いた点の1つとして、決選投票で敗れた高市早苗経済安全保障担当相が、1回目の投票の際、党員投票でトップの109票を獲得した点を挙げた。事前の予測でトップとみられていた石破氏を1票だが上回った点は想定外だったという。
2つめは高市氏が同じく1回目に国会議員票が72票獲得したこと。これは「想定より約30票多かった」といい、小林鷹之氏から10票ほど、得票が伸び悩んだ河野太郎氏、出馬に必要な推薦人20人を下回る16票で最下位に終わった加藤勝信氏の両陣営から流出したと分析した。
高市氏は1回目の投票で46票だった国会議員票が決選投票で173票と激増した。この点について田崎氏は国会議員の考えとして「(高市氏を)好きになったわけじゃない。嫌いな人は嫌い」と前置きし、外交面に対する高市氏への不安が広がったと指摘。「どちらの方が外交が安定するか。その部分が出た」と分析。「麻生派内で会長の意向は高市さんだと一斉に流した。1回目の投票なのか決選投票なのか分からないが、勝負に出た。それで票が伸びたとみられる」とみていた。