16歳娘に性犯罪者との結婚を強いた父親が逮捕 通報の逆恨みや処女喪失への不安か

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結婚前の性行為を「モラルに欠ける」として許していないヒンドゥー教。若い男女は、恋人同士になったとしても禁欲が基本だ。
反面、インドでは性的暴行事件の被害で処女を失う女性も少なくない。そんななか、ケララ州で起きた理不尽極まりない事件の話題を『India Today』『Times Now News』などが報じている。
悲惨な性暴行の被害と屈辱的な結婚。16歳少女の人権があまりにも軽視されたその事件は、ケララ州ティルヴァナンタプラム地区のネドゥマンガドという町から伝えられた。
2021年、同地区で幅を利かせる暴力団のアメールという男が少女に性的暴行を働いて逮捕され、刑務所で4ヶ月間服役。釈放された直後に次なる事件が起きたという。
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刑務所を後にしたアメールは、再び少女を性的暴行。しかし少女の父親は通報せず、むしろ加害者のアメールと夫婦になるよう娘に強要した。
少女が通っていた高校が、突然の長期欠席を不審に思い家族に尋ね、加害者との結婚を知ってネドゥマンガド警察に通報した。しかし犯人の逆恨みを恐れたか、あるいは処女の喪失を理由に、インドでは親が娘に加害者と結婚するよう説得するケースが稀にある。
その後、警察は少女を保護し、アメールと少女の父親、そしてウスタド・アンワール・サダトという結婚式の執行人を逮捕した。
近年、新興テクノロジーの分野におけるスタートアップ企業の発展がめざましいケララ州。他州に比較して識字率、男女平等や高等教育への意識が高いことを州民は誇りにしており、どのメディアも「地域の人々はこのたびの事件に強い憤りを感じている」と報じている。
(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)