全国の里山に眠る植生の可能性の発掘を行う日本草木研究所が、3月23日より「高野六木炭酸」を数量限定で発売開始した。
特長は、高野山の森深くを巡り深呼吸した時のような、圧倒的な「森林感」。突き抜けるような青いフレッシュさのヒノキ、林檎を思わせるたおやかな芳香の杉、柑橘のように鮮やかに香気を放つモミ、神仏でも使用される高野山の霊木コウヤマキの酸味ある後味など、6つの木の魅惑が口の中に広がるという。
使用している高野六木は、高野山で寺院や伽藍の建築や修繕(のため大切に育てられてきた6種類の木「スギ、ヒノキ、コウヤマキ、アカマツ、モミ、ツガ」の総称。古くから重視されている現地を代表する樹木で、当時は伐採が厳しく制限されていた。
そんな高野六木も現在では供給が安定し、寺院以外にも自由に使用が可能。これら6つの木は、高野山の宗教と自然の密接な繋がりを語る上で欠かせない象徴として、令和3年には日本農業遺産にも認定。地域では、まだまだ認知の低いこの歴史を途絶えさせることなく伝え続けていくことが、今後の課題ということから、今回のドリンク開発のプロジェクトが始動した。
木に含まれる「フィトンチッド」という香り成分は、シトラスやベリーの様に華やかで爽快、そして甘い香りがする。木の匂いのもとでは、ラットの睡眠時の脳波に心地よく眠っている時に現れるα波が20~30%増加し、ストレスで現れる精神的発汗を抑え、心拍数も安定するので安眠が得られるという結果もある。研究では、精神安定効果が期待できると言われている。
日本は国土の7割が山であるにも関わらず、木材自給率は41.8%。同時に多くの国産間伐材が、その価格の低さ故に市場に出ることなく放置されている。単に間伐材を使用するだけでは本質的な国産木材の需要創出には繋がらない。日本全国の林業従事者と直接取引する中で定めたフェアトレード価格に準じて余剰間伐を正規価格で取引することで林業従事者を支援し、日本の林業の本来的な意味での活性化を目指す。
高野六木炭酸(2400円)の原材料は杉、ヒノキ、高野槙、モミ、ツガ、赤松/酸味量、炭酸で内容量は250ml。保存方法は直射日光を避け、常温保存。