窃盗事件で当時19歳の男性を“誤認逮捕”…新潟県警本部長が謝罪「再発防止・信頼回復に努める」 県議会からは慎重な捜査求める声

10月3日、新潟県議会の常任委員会で、県警の滝澤依子本部長が今年8月に発生した誤認逮捕を謝罪しました。委員からは慎重な捜査を求める声があがりました。

【県警 滝澤依子 本部長】
「改めて逮捕された方とそのご家族に心よりお詫びを申し上げるとともに、県民の皆様の警察への信頼を裏切る結果となり、深くお詫びを申し上げます」

3日に開かれた建設公安委員会で今年8月に発生した誤認逮捕について謝罪した県警の滝澤依子本部長。

今年、新潟市西区のリサイクルショップで起きた窃盗事件で、警察は当時19歳の男性を窃盗の疑いで逮捕しました。

しかし、その後の捜査で別の人物の犯行と判明し、誤認逮捕が発覚。

問題の原因について「先入観による捜査があったほか、防犯カメラ映像の精査が不徹底だった」と説明しました。

【小野峯生 県議】
「捜査幹部において、逮捕をなぜ立ち止まらせられなかったのか」

【県警 阿部吉晴 刑事部長】
「捜査の節目、節目で幹部による明確な事件指揮が行われなかったという、捜査指揮の欠如があったものと認識している」

委員からは、人権侵害になりかねない事案だとして、より慎重な捜査を求める声があがりました。

【県警 滝澤依子 本部長】
「今後、二度とこのようなことが起こらないよう、適正捜査および再発防止を徹底し、県民の皆様の期待と信頼の回復に努めてまいります」

県警は先入観を排除した捜査の推進など、誤認逮捕の防止を指示する文書を各警察署などに送り、再発防止に努める方針です。