軽飛行機墜落で死亡した男性が妻に最後のメッセージ 「君と子供たちを愛している」

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葬儀に出席した後で軽飛行機に乗り、妻子の待つ家に帰るはずだった男性。しかし重大なトラブルが発生し、「生きては帰れない」と直感。墜落を前に妻にメッセージを書き送信していたことを、『New York Post』などアメリカのメディアが伝えた。
アメリカ・オハイオ州で暮らしていたベンジャミン・チャフェッツさんが、別の州で執り行われた葬儀に出席。その後にニューヨークで軽飛行機に乗り込み妻子が待つ家に向かっていたが、上空で深刻なトラブルに見舞われた。
乗っていた飛行機のエンジンが故障し、このままでは墜落は免れない。危機的な状況だと知ったベンジャミンさんは、メッセンジャーアプリを用いて“遺書”を書くことにした。
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ベンジャミンさんは「君と子供たちのことを愛しているよ」「これまでのすべてについて謝罪したい」「エンジンがダメになってしまった」というメッセージを書き込んだ。しかし不安定な機内でかなり焦っていたらしく、妻ではなくアプリのグループ宛てにメッセージを送信していた。
この軽飛行機を操縦していたパイロットは、経験も豊富だったとのこと。この日はベンジャミンさんと2人で軽飛行機に乗り込み、安全に目的地に向かう予定だった。
トラブル発生に焦ったパイロットは、ジョン・F・ケネディ国際空港から約64キロ離れた所から「オイルの圧力が低下している」と報告。航空管制官に対して「ホワイト・プレインズの空港に近づいている」と連絡したが、直後に交信が途絶え、その後に墜落した。

当局はすぐに捜索活動を開始し、長時間かけて機体を発見。ベンジャミンさんとパイロットの遺体を回収した。ベンジャミンさんには、7人の子がいたという。
事故について報じられた後、「気の毒でならない」という声が噴出。
インターネットには「とても悲しい結果になったけれど、奥さんにメッセージを送信できた点だけは良かったと思う」「死が迫っていると知りどんなに怖かったか…」「苦しまずに亡くなったのだと信じたい」というコメントが多数書き込まれている。
コントロールを失った機内で恐怖に耐え、妻にメッセージを書いたベンジャミンさん。帰りを待っていたご遺族の悲しみや喪失感は想像に難くない。
(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)