牛乳は冷たいまま?温める? 消化吸収にいいのは… 専門協会の説明に「納得」

カルシウムを効率よく摂取できる飲料としてお馴染みの『牛乳』。
「健康のために積極的に飲みたいけれど、飲んだ後はお腹がゴロゴロする…」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
牛乳の消化吸収をよくするためにはどうすればよいのか、気になる情報を『一般社団法人 日本乳業協会』の公式サイトより解説します。
『一般社団法人 日本乳業協会』の公式サイトでは「牛乳は温めたほうが消化吸収されやすくなるのか」という消費者からの疑問に回答しています。
牛乳を飲みたいけれど、不調は避けたい…と考えている人にとっては、非常に気になる情報だといえるでしょう。
気になる回答は以下のとおりです。
冷たい牛乳と温かい牛乳の消化吸収に差があるとの報告はありませんが、牛乳を温めて飲むことで消化酵素の働きが低下するのを防ぎます。
一般社団法人 日本乳業協会 ーより引用
人間の消化吸収には酵素の働きが深く関わっています。
温かい飲み物を摂取すると、胃の温度が一定時間高く保たれます。それにより、消化酵素の働きが阻害されることなく、スムースになるというメリットがあります。
また乳糖を消化する酵素が少ない『乳糖不耐症』という体質の人は、牛乳などを摂取するとお腹を下しやすい傾向にあります。
その場合、温かい牛乳のほうが乳糖が分解されやすくなるともいわれています。
牛乳の消化吸収に劇的な差があるわけではないものの、牛乳を温めるメリットは十分にあるといえそうです。
※写真はイメージ
ここで、牛乳を適温に温める方法も紹介します。
電子レンジの場合
牛乳を入れたマグカップにラップをかけ、500wの電子レンジで約1分50秒、600wならば約1分20秒加熱してください。
電子レンジを使って牛乳を温める場合、わずかな衝撃がきっかけで突然沸騰する『突沸』という現象が起こりやすくなります。
温める前にかき混ぜる、自動温め機能を使わないなどの対処をし、十分に注意してください。
鍋の場合
牛乳を入れた状態で弱火にかけて、よくかき混ぜながらゆっくり加熱するのがコツです。
どちらの場合も、温度は60℃を目安にするとよいでしょう。
温めすぎると、牛乳に含まれる栄養成分が膜になってしまいます。口当たりが悪くなるため、少しずつ慎重に加熱するのがおすすめです。
牛乳でお腹がゴロゴロしてしまう人は、冷たい状態でゴクゴク飲むよりも、温かい飲料を少しずつ口に入れたほうが、刺激も和らげられるのではないでしょうか。
ホットミルクを活用しながら、牛乳に含まれるタンパク質やミネラル、ビタミンを効率よく摂取しましょう。
[文・構成/grape編集部]