空港で紛失した荷物をAirTagで追跡した夫婦 航空会社に無断で寄付され唖然

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空港で紛失した荷物の所在を、AirTagを使って追跡した夫婦。すると、自分たちの荷物が航空会社によって無断で慈善団体に寄付されたことを知り、衝撃を受けているという。『blogTo』『CTV News』などの海外メディアが報じた。
AirTagはApple社が開発したスマートトラッカーで、いわゆる「紛失防止タグ」と呼ばれる。大事な荷物に付けておけば、遠くから位置情報を検索することができるというものだ。
忘れ物の他にもスリや置き引きの対策にもなるため、近年では旅行に携帯するユーザーも増えている。実際に、失った荷物を自力で見つけたという報告も後を絶たない。
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今回、カナダのオンタリオ州出身のナキータ・リースさんとその夫は、ギリシャへの新婚旅行から帰国した際に直面したハプニングをSNSで告白した。
モントリオールからトロント行きのフライトで、荷物が再検査されることになったという。しかしトロントの空港に着くと、返ってきたのはナキータさんの荷物だけだったのだ。
「バッグの紛失届に記入し、AirTagをチェックしたところ、バッグはまだモントリオールにあることがわかったのです」とナキータさんは話している。
その後、AirTagの位置情報がモントリオールから移動しているのを見たナキータさん夫婦。バッグが保管施設に移動しているものと思い、「喜びで興奮した」と語っている。

ところが、位置情報はバッグが住宅街にあることを示していた。夫婦は航空会社との数回の電話の後、荷物が慈善団体に寄付されていたことを知らされた。この時点で、荷物の紛失からじつに4ヶ月が経過していたという。
ナキータさんは「私たちの荷物は、過去4ヶ月間追跡していたにもかかわらず、紛失したと見なされ慈善団体に寄付されたのです」と、航空会社のずさんな対応に腹を立てている。
また、航空会社からの「バッグに入っていた衣服の価値の4分の1」の補償金が送金されたが、これを受け取ることでバッグの所有権を失うことに不安を感じているという。
間違って寄付された荷物を取り返すため、また同じ状況に陥っている人のために、夫婦は航空会社の幹部にメールを送ったり、人々に声を上げるよう呼びかけている。
(文/Sirabee 編集部・びやじま)