「広まってほしい」 新学期の『クラス替え』について元教員が考えたことは?

4月になると多くの学校では入学式や始業式が行われますよね。
新しい学年がスタートするタイミングで、クラス替えがあることも。
元中学校教員の、のぶ(@talk_Nobu)さんがTwitterに投稿した『理想のクラス』に、「この考えがもっと広まってほしい」「本当にそう思う」などの反響がありました。
一般的に理想とされるクラスの1つには『昼休みに1人ぼっちな子が誰もいないクラス』があります。
しかし、のぶさんが理想とするクラスは真反対なものでした。
のぶさんが提案するのは『1人でいるのが好きな子でも、過ごしやすいクラス』です。
休み時間に、教室に1人でいても居心地の悪さを感じず、さらにほかの生徒からも「変だ」と思われないようなクラスが理想だとしています。
昼休みに一人ぼっちな子が誰もいないクラスを作るよりも、一人でいるのが好きな子が、一人でいたいときに、教室で一人でいてもなんとも思わない、思われないクラスを作るほうがずっと大切で価値のあることだと思うんだけど、広まれ。
1人でいるのが好きだった人の多くは、のぶさんの提案に賛同していました。
・周りから「友達がいないかわいそうな子」と思われるのが嫌で、無理して遊んでいたなぁ。
・担任の先生から「協調性がない」と、いわれたことがあります。
・1人でいたかったのに、無理やり面倒な絡みをされたことがあります。放っておいてほしかったです。
さらに、のぶさんは『教師の考え方』についても投稿しています。
教師が「1人ぼっちを作らない」という目標を作ることで、「1人でいるのが悪いこと」という認識が生徒に広まる可能性があると、のぶさんは指摘しています。
また、「1人は悪」という考え方により、1人でいる子がいじめの対象になる危険性もつづっていました。
教師が「一人ぼっちを作らない」と目標を作ると、「一人でいるのが悪いこと」という雰囲気がクラスに充満する危険がある。一人にならないようにグループが固定化したり、一人の子がいじめの対象になったりするので注意が必要。教師の「休み時間はみんなと遊ぼう」圧もしんどい。一人が好きな子もいる。
国際連合が定めた、よりよい世界を目指す国際目標『SDGs(持続可能な開発目標)』でも重要視されているダイバーシティ。
多様性を認める社会を目指すことで、過ごしやすい世界になると考えられています。
のぶさんの考え方が広まることで、生徒の多様性が認められ、「学校が楽しい」と考える子供が増えるといいですね。
[文・構成/grape編集部]