テレビでニュース番組を見ると、連日のように悲しい事故や事件が報じられている、現代社会。
中には、人の汚い部分があらわになった話題もあり、世の中に嫌気がさしてしまいそうになりますよね。
そんな中、あおい(@AOI_gC92)さんがXに投稿したのは、人の温かさを再認識させてくれるようなエピソードでした。
ある日、コンビニの駐車場に車を停め、買い物をすることにした、あおいさん。用事を済ませて店から出てくると、車のそばに小学生と思しき4人の子供が、集まっていました。
疑問を抱いたあおいさんが事情を聞くと、子供たちがうっかり車にボールをぶつけてしまったことが発覚。
コンビニの近くには、公園があります。もしかすると、おかしを買いに行こうとして、移動中もボール遊びを続けていたのかもしれません。
車を確認した上で、申し訳なさそうな表情を浮かべる子供たちに、あおいさんはこういいました。
「傷も付いていないみたいだし、いいよ。遊びに行きな!」
あおいさんによると、その時乗っていた車は、車両保険に加入できないほど年季の入ったものだったのだとか。また、仮に傷付いていたとしても、新たなパーツを手配するのは難しいそうです。
実際に傷はまったく付いていなかったため、子供たちの畏縮する姿を見て、逆にあおいさんが不憫に思うほどだったといいます。
広い心で事態を受け入れ、子供たちに「駐車場でボール遊びはダメだよ」と優しく注意をして、話を終わらせようと思ったあおいさん。
しかし、子供たちはその場を去りませんでした。自分のスマホで親を呼び、改めて謝罪をしたのです!
その後、10分ほどで駆けつけた子供の親は、あおいさんにしっかりと謝罪をした上で、警察を呼ぶかの確認をしたのだとか。
子供たちの誠実な行動に驚かされたという、あおいさん。今回のエピソードをXに投稿すると、多くの人から登場人物全員を称賛する声が上がりました。
・大人の対応を見習いたい。これが正しい教育の形だよね。
・す、すげえ!自分が小学生だったら、怖くて逃げちゃうかも…。ちゃんと正直にいえて尊敬する。
・なんていい話なんだろう。こういう温かい話だけを読んでいたい。
いくら年季の入ったものでも、車はドライバーにとって大切な存在。あおいさんも当然、この車には愛着があるといいます。
今回の出来事を振り返り、あおいさんはこのようにコメントをしました。
24年落ちの古い車だけれど、それなりに大切にしているから、そりゃボールを当てられるのは嫌だよ。
でも、彼らからしたら見知らぬ人の車だし、声をかけるのも相当勇気が必要だったと思う。
勇気を出して正直にいってくれたことと、親御さんを含めた対応の誠実さで、怒りなんか吹っ飛んだし、むしろこちらが勉強させられた。
人間誰しも失敗をしてしまうもの。特に幼い子供の場合はまだ判断力が低く、知識も少ないため、トラブルを起こしてしまいがちです。
だからこそ、自身のあやまちを認め、相手に謝罪をした上で、しっかりと反省につなげるのが重要なのでしょう。
あおいさんと子供たち、その親のやり取りは、人として大切なことを多くの人に教えてくれたようです。
[文・構成/grape編集部]