空き家から出火…上越市の商店街で6棟全焼する火事 焼け跡からは86歳男性の遺体 今年2月・3月にも大規模火災発生

10月19日夜、新潟県上越市で住宅や飲食店など6棟を全焼する火事があり、焼け跡から1人の遺体が見つかりました。警察や消防が火事の原因を調べています。

真っ赤に染まった上越市の夜空。

【カメラマン】
「上越市本町2丁目の建物からものすごい炎が上がっています」

10月19日午後9時半すぎ、炎に包まれていたのは上越市本町にある住宅や飲食店などが密集して立ち並ぶ町屋づくりの商店街です。

【近くに住む人】
「長屋だから(炎が)奥に来るのも分かっているから、正直言ってちょっと怖いなと思った」

近隣住民も祈るように消火作業を見守りますが…

【カメラマン】
「風が強く、なかなか火が消えないようです」

【近くに住む人】
「目の前で燃え移って、火の粉とかも道路に落ちてきた」

この日、上越市には強風注意報が出されていて、風にあおられた炎が消防隊員に迫るなど、その作業は難航しました。

鎮火までには約5時間…全焼した木造2階建ての住宅からは、この家に1人で住む木村公信さん(86)の遺体が見つかっています。

火事から一夜、火事の状況が徐々に明らかに。

【記者リポート】
「火事があった現場です。辺りにはいまだに焦げ臭いにおいが充満していて、屋根が崩れ落ちてしまっている箇所もあります」

火元は2階建ての空き家だったことが判明。住宅や店舗なども含め、全焼した建物は合わせて6棟に上っているということです。

町屋づくりの商店街が続く上越市本町では、今年2月と3月にも大規模な火災が発生。消防が防火の呼びかけを強化する中で再び火事が起きてしまいました。

消防は警察ともに出火の原因を調べるとともに、防火体制の強化を図る方針です。