振り込め詐欺:被害9億2000万円 昨年同期より増加??今年計藤原一望容疑者

今年に入って県内で発生した振り込め詐欺の被害総額が約9億2000万円に上っていることが県警捜査2課の調べで分かった。前年同期(7億6600万円)に比べ1億5400万円上回っており、一向に止まらない被害に同課などは注意を呼びかけている。
 同課によると、26日までの振り込め詐欺の被害件数は427件。昨年同期(434件)よりやや減少しているが、被害総額は昨年より増加した。
 手口別ではおれおれ詐欺が353件(8億750万)と群を抜き、▽有料アダルト情報利用料の支払いを求めるなどの架空請求28件(8720万)▽実在する金融機関を装って融資を持ちかける融資保証金詐欺46件(2550万)??と続く。
 1月からATM(現金自動受払機)で1回に振り込める限度額が10万円に引き下げられ、一時被害額が減少したが、窓口で振り込ませるなどの手口が増えるなどし、4月以降の被害額は昨年よりも増加した。
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 同課などは28日、▽東京都練馬区旭丘1、アルバイト、井口貴人容疑者(26)▽世田谷区大原1、無職、藤原一望被告(25)=別の詐欺罪で起訴▽宮崎県延岡市赤水町、同、藤原武尊被告(23)=同=の3人を詐欺容疑で逮捕したと発表した。3人は架空の融資会社を装ってダイレクトメール(DM)を送りつけ、06年8?9月ごろ電話をかけてきた横浜市の男女2人から融資保証金名目で計70万円をだまし取った疑い。