千葉県東金市の城西国際大で1日、15の国・地域から今春入学の留学生約200人も参加する入学式が開催された。昨秋から留学生の受け入れが再開した同大学にとって、留学生一同が参加する入学式は4年ぶり。大学7学部9学科、大学院7研究科などの新入生約1500人が学生生活に胸を高鳴らせた。
同大学は豊富な留学プログラムを有して学生を集めており、海外協定校は216校に及ぶ。ただ、2020年春からの新型コロナウイルス感染拡大の影響で留学活動が2年間、ほぼストップした。学生の送り出しは昨春、受け入れは昨秋から徐々に再開し、本年度は4年ぶりに留学活動が再開する中の年度スタートとなった。
入学式は20年度は中止、21、22年度は2部に分けて保護者は別室で映像を見る形と縮小して開催したが、今回は一斉開催で保護者も会場に入場して参加した。入国許可証の発行遅れで入学が進まず、秋入学式が開催できなかった昨秋入学の留学生約100人も今回の式に参加した。杉林堅次学長は「地域、全国、世界で活躍できるグローバル人材になってほしい」とあいさつし、新入生にエールを送った。
モロッコ出身で、リトアニアの大学から交換留学制度を使用して同大学に入学したオマール・ムバラキさん(26)は初めて来日。海外では珍しい、新入生一同が集まる入学式に初めて参加したといい「興奮している」と笑顔。「日本は世界的にも大きな市場で、専門のマーケティングを学びたい。日本の文化も体験できれば」と話した。