出会いも別れも新生活の第一歩…春の空港にあふれる笑顔と涙 息子見送る母「頑張って。体に気を付けて」

春は出会いと別れの季節です。4月2日、新しい一歩を踏み出そうとする人たちを中部国際空港で取材しました。熊本から来た新入社員:「就職するうえで、入社式と研修という形で来させていただきました」 熊本から来た3人組は、高校を卒業し、愛知県豊田市のメーカーに就職します。出迎えた先輩社員を前に、少し緊張気味です。新入社員:「僕たちから本社の皆さまへお土産ということで」先輩社員:「お気遣いなく、ありがとうございます」 社会人として、挨拶代わりの手土産を渡していました。
新入社員:「これからももっと勉強することがあると思うので、頑張っていきたいです」 空港では至る所で、人と人との繋がりが生まれていました。菅さん:「マレーシアのクアラルンプールからです。3年半赴任していたので、きょう帰任で帰ってきました」 海外赴任から帰国した菅寛美(すが かんみ)さん。息子の颯優(そうや)さんとは、およそ3年半ぶりの再会です。
息子の颯優さん:「(Q.久しぶりのお父さんはどう?)うれしいですね。ちょっと太りましたね」 笑顔の菅さんですが、赴任直後にコロナでロックダウンを経験するなど、辛い時期もあったと言います。心の支えだった家族との再会です。菅さん:「家族が一瞬でも揃いますので、そこは幸せだなと思います。心機一転、仕事を頑張っていきたいなと思っています」 春は別れの季節でもあります。札幌便の出発前、別れを惜しむ親子の姿がありました。。母親:「泣けてくる…」息子:「別に、会いに来られるから」母親:「そうね、今生の別れじゃないしね」

春から北海道の大学に進学する息子さん。魚が大好きで、海洋学を学ぶため親元を離れることになりました。息子:「頑張ってくるわ」母親:「頑張って。体に気を付けて」母親:「自分のやりたいことを真っすぐ頑張ってやってくれればいいかなと思います。元気に、それだけです」
就職する孫を見送りに来た女性もいました。就職する孫を見送りに来た女性:「孫です。明日が(北海道で)入社式で、きょう見送りに来て、これでちょっとのうち会えんね。どんな苦しいことがあっても笑ったら次に進めるから、嫌なことがあっても笑いなさいよと送り出しました」
挑戦のために「別れ」を選んだ人もいました。小林さん:「韓国に行くために来ました。ダンス留学をしに行きます」
大学を卒業したばかりの小林来有(くれあ)さん。ヒップホップダンスに魅了され、ダンサーとして生きる道を選び、家族と離れ韓国へ。母親:「高いお金かけて大学に行って…みたいなのはあったんですけど、自分のやりたいことを探すのも今かなという感じなので。やれるところまでやってくれればいいかなと思います」小林さん:「寂しい気持ちはありますけど、夢のためなので頑張ってこようかなと思ってます」
覚悟を決めた、一度しかない今年の春。 出会いも別れも新生活の第一歩。どんな一年が待っているのでしょうか。