新米が出回り始めまして、米の在庫はあるのですが値段が高い状態に。これまでの約2倍という声も聞こえてきます。日本の主食である米が、なぜこのような状態なのか? 米の価格を取材しました。
コメ値上がりで去年の“2倍近い価格”に 10キロよりも少量が…の画像はこちら >>
(報告:松田亘哲記者)「こちらのスーパーでは、新米のシールが貼られた米が多く並んでいます。しかし比較的割安なブレンド米は売り切れています」22日に訪ねたのは名古屋市千種区のスーパー、サンエース春岡店。(買い物客)「スーパーに行くと(米の値段が高くて)ちょっと痛いなと」「(米の値段は)上がっている。でも(米は)必要だし、パンばかり食べないし」
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この夏「令和の米騒動」が全国的に起きましたが、9月末頃から新米も順調に入荷されており、米不足に関しては当初に抱いていた心配は払拭されているといいます。しかし…。(サンエース 商品本部長 宮下裕基さん)「去年と比較して、米の相場が大変高くなっている。(米の値段は)初めは2割ほど上がっていたが、今だと2倍近く上がっている」
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このスーパーでは22日の「富山産コシヒカリ」の値段が5キロで税込み3435円。この数字は去年の約2倍で高止まりが続いています。つまり、去年は同じ値段で10キロ買えていたコシヒカリが、今は5キロしか買えないというわけです。このため…。(サンエース 商品本部長 宮下裕基さん)「5キロや2キロの米をお買い求めになるお客さんの割合が増えている」
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さらに、ブランド米より値段の比較的安いブレンド米を買い求める客も増えていて、ブレンド米の棚は空っぽに。ちなみに、このスーパーのブレンド米5キロの先週1週間の販売数量は、去年の同じ時期に比べて4.7倍にもなったといいます。では、この先、店頭の米の値段がどうなっていくのかうかがうと。(サンエース 商品本部長 宮下裕基さん)「『まだ上がる』という話もあるし、『高止まりになっている』という話も。まだ、はっきりした答えは見えていない」
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農林水産省が10月18日に発表した、2024年産の米の9月の「相対取引価格」、JAグループなどの集荷業者が卸売業者に販売する価格は、全銘柄平均で玄米60キログラムあたり2万2700円でした。これは前年の同じ月と比べ7409円もプラスとなり、現行の調査を開始した2006年産以降、2万円を超えたのは初めてで過去最高となっています。農水省は資材価格の高騰や、この夏にスーパーでコメが品薄になるなど、需給が引き締まり、新米の集荷競争が起きたことが要因だと分析しています。