北海道の3か月予報 季節の進行が急に早まり、例年より大雪の可能性が大きい冬

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本日(22日)、札幌管区気象台から最新の北海道の3か月予報が発表されました。11月から2025年1月にかけての平均気温はほぼ平年並みの見込みです。また、降水量は平年並みか多く、日本海側の降雪量は平年並みか多い予想となっています。ポイントは、12月から1月にかけて低気圧の影響を受けやすく、例年より大雪や暴風雪となる可能性が大きいこと。そして12月からは急速に季節が進んだように感じられそうです。
11月 季節の歩みはゆっくり シーズンはじめの運転に注意

11月の北海道は、平年と同様に日本海側とオホーツク海側では曇りや雪、雨の日が多く、太平洋側では晴れの日が多くなる見込みです。道内は上空の寒気の影響で、今月19日(土)~20日(日)にかけて、札幌などで初雪を観測するなど季節の便りが続々と届きました。11月にもなると、峠や山間部、街中で雪が降るだけではなく、平地でも雪の積もる可能性があります。例えば、札幌の積雪初日(日最深積雪1センチ以上)の平年日は11月12日です。昨シーズンは11月11日に初雪を観測、11月下旬には14センチ前後の積雪を観測しています。この時季に注意したいのは、車の運転です。雪道運転に慣れている方でも、シーズンのはじめはまだ感覚が掴めないため危険です。また、降るものが雨でも、冷え込みによって路面が凍結することは十分に考えられます。凍結路面や、平地でも積雪状態となる恐れがあるため、冬用タイヤを着用する、時間に余裕をもって運転するなど対策を行い交通障害に注意して下さい。11月の平均気温は平年並みか高い見込みで、季節の歩みはゆっくりとなりそうです。なお、11月7日には立冬を迎え、暦の上では冬に突入します。気温が平年並みか高めの傾向でも、一時的に流れ込む寒気の影響を受けると、日中も季節外れの寒さとなる日があるため、冬物のコートや冬靴の準備などは進めておいてもよさそうです。
12月 本格的な雪のシーズン 一気に季節の歩みが早くなる?

12月は、日本海側とオホーツク海側では平年より曇りや雪の日が多く、太平洋側では平年と同様に晴れの日が多くなりそうです。特に日本海側とオホーツク海側は低気圧の影響を受けやすく、冬型の気圧配置が強まる時季もある見込みです。12月にもなると、北海道は本格的な雪のシーズンを迎えます。稚内や札幌、網走など主な都市でも12月上旬には根雪初日(日最深積雪1センチ以上)の平年日となる所があります。日本海側の内陸などでは強い寒気の影響で大雪となり、除雪の悩みも出てくる頃です。例えば、旭川は昨年の12月は大雪に見舞われた日もあり、12月下旬には最深積雪79センチを観測しました。本格的な雪のシーズンに入る前に、除雪機がうまく稼働するか確認しておく、万が一の時に備えて車にスコップなどを積み込んでおくなど、大雪への対策は余裕をもって行っておきましょう。そして、12月の平均気温は平年並みの見込みです。11月までは気温が平年並みか高めの傾向となっているため、平年並みとはいえ、12月に入って急に季節の歩みが早く感じられるかもしれません。
1月 大雪や暴風雪の可能性が例年より大きい 最も寒さが厳しくなる頃
1月の太平洋側は平年と同様に晴れの日が多くなる見込みです。一方、日本海側とオホーツク海側は平年に比べると曇りや雪の日が多くなるでしょう。また、低気圧の影響を受けやすく、冬型の気圧配置が強まる時季もあるため、12月から1月にかけては大雪や暴風雪となる可能性が例年より大きいと考えられます。1月は雪にも慣れてくる時期ですが、油断することなく雪への対策を行い、最新の気象情報に注意しましょう。そして、1月は1年の中でも最も寒さが厳しくなる頃ですが、2025年1月の平均気温は平年並みの見込みです。1月の日最高気温の平年値は札幌で氷点下0.4℃、旭川で氷点下3.3℃、網走で氷点下2.2℃、帯広で氷点下1.5℃など、真冬日(日最高気温が0度未満)となる日も多くなっていきます。1月は年明けや雪にまつわるイベント、受験など行事も多い時季ですので、体調管理には例年通り注意したいところです。