窃盗:勤務先ATMから 容疑者逮捕、「2億円」ほのめかす--札幌千葉修市容疑者

勤務先の現金自動受払機(ATM)などから現金を盗んだとして、札幌中央署
は12日、北広島市大曲柏葉2、元団体職員、千葉修市容疑者(37)を窃盗容
疑で逮捕した。千葉容疑者は「身内の借金返済に必要だった」と容疑を認め、A
TMから総額約2億円を盗んだことをほのめかしている。

 調べでは、千葉容疑者は05年12月25日から06年1月18日にかけて、
札幌市中央区南2西2の旧日専連札幌本店のATMから、4回にわたり現金計7
00万円を盗んだほか、同年1月26日に岩見沢市内のスーパーのATMから現
金700万円を盗んだ疑い。

 千葉容疑者は当時、旧日専連札幌の営業部事業推進課でシステムグループ主任
を務め、ATMの鍵を自由に持ち出せる立場だった。千葉容疑者は休日や夜間の
営業時間外に、保管庫から鍵を持ち出し、ATMから直接現金を盗み出していた。
日専連札幌は07年6月にニッセンレンライフに社名変更した。

 05年12月に内部調査で問題が発覚し、旧日専連札幌は06年2月に千葉容
疑者を懲戒解雇。千葉容疑者は被害額の1400万円を弁済したが、その後、約
2億8000万円の使途不明金が発覚し、ニッセンレンライフが今年2月、同署
に告訴していた。