地元で働いている若年が「仕事で重視していること」は?

レバレジーズが運営するフリーター・既卒・第二新卒向け就職支援サービス ハタラクティブは、地方出身者(1都3県外)で現在正社員として在職中の18~34歳の男女300人を対象に、地方就職・転職に関する実態調査を2月1日~2月3日にインターネットにて実施した。本調査では、地方出身者を「地元で働いている人」・「首都圏で働いている人」・「地元を離れて地方で働いている人」の大きく3つのカテゴリに分けて調査を行っている。

職場環境に対する満足度は、「首都圏で働いている人」「地元を離れて地方で働いている人」は「地元で働いている人」と比較するとやや高い傾向にあることがわかる。就職・転職するにあたって、居住地を変更する人の方が職場環境への満足度が高いことが見受けられた。

現在の職場の満足度を項目別に見てみると、1位には「勤務条件」があげられ、勤務地に限らず半数以上が満足していると回答した。2位以降の項目には勤務地によって差は見られなかったものの、地元で働いている人の3位には「自己成長(42%)」「会社の事業内容(42%)」がランクインしている。

「仕事を通して成し遂げたいこと」で、「自己成長」と回答した割合が最も多かったのは「首都圏で働いている人(45%)」であった。「地元で働いている人」や「地元を離れて地方で働いている人」と比較をすると、10pt程度高い結果がでている。

「現在の職場を選んだ際に重視したポイント」について「自己の成長」と回答した割合は、首都圏で働いている人が22%なのに対して、地元で働いている人は10%となった。「自己成長」を重視している人は、あえて地元から離れて首都圏で勤務することを選んでいる人が多いようだ。

「仕事を通して成し遂げたいこと」で、「社会に貢献したい」と回答した割合が最も多かったのは「地元で働いている人(25%)」となった。「首都圏で働いている人」や「地元を離れて地方で働いている人」と比較すると5~10pt程度高い。地元で働いている人は、仕事を通じて地元の地域活性化に貢献したいと考える人が多いのではないだろうか。

「現在の職場に就職・転職したときに希望した勤務地」を聞いたところ、42%の人が「地元」での就職を希望していたことがわかった。地元での就職を希望した理由の1位には「引っ越しが必要ないから(79.4%)」があげられ、次いで「家族・友人がその地域に多いから(77%)」と続く。地元で働いている約7割の人が、企業を選ぶ上で勤務地の優先度は「高い」と回答した。首都圏や地元以外の地方で働いている人と比較すると、5~7pt程度高い結果が出ている。

今回の調査結果から、地方出身者の中でも勤務地によって仕事に対する価値観に違いが見られた。地元で働いている人は、「仕事や企業に対し社会貢献性が感じられるか」を重視しており、首都圏や地元以外の地方で働いている人は「自己成長」を重視している結果が出ている。仕事で重視している点と、現在の職場に対し満足度の高い項目を比較したところ「自己成長」に興味深い結果が得られた。首都圏で働いている人が重視している点に挙げられていた「自己成長」は、地元で働いている人が満足している項目で上位に選出されていた。