衆院選で非公認にした候補者の支部に対し、自民党が2000万円を支給していたことが明らかとなりました。支給された候補者が党本部から勝手に振り込まれ困惑しているとする一方、野党は反発を強めています。
【石破首相】「政党支部に出しているのであって、非公認候補に出しているのではありません。そのような金を選挙に使うことは全くございません」10月24日、街頭でこう主張した石破首相。政治資金問題をめぐって、自民党が衆院選で非公認にした候補者の政党支部に2000万円を支給していたことが明らかとなり、波紋が広がっています。【無所属・前職 細田健一 候補】「(支給は)まあ、びっくりしましたよね。正直言うと」党の非公認となり、無所属で出馬している細田健一さんも自身の支部に2000万円が支給されたことを明かしました。【無所属・前職 細田健一 候補】「私としては『党勢拡大に使いなさい』という党本部からの指示があった。今、もう選挙期間に入っていますから、なかなかそこは党勢拡大と言われても難しいので、一銭も使っていない。そのままにしてある」資金は党本部が勝手に振り込んだものと困惑した様子…選挙活動には使っていないと強調しています。【無所属・前職 細田健一 候補】「政治とカネの問題は非常に大きな問題になっていると思う。それは、もう本当に反省していかないとと思っている、そこは」
【立憲民主党・前職 菊田真紀子 候補】「裏金候補ではなく、私、菊田真紀子にご信頼をお寄せください」この事実に野党は批判を強めています。【立憲民主党・前職 菊田真紀子 候補】「一体どこまで、国民の皆さん、有権者の皆さんを欺くのでしょうか」同じ選挙区に出馬している立憲民主党の菊田真紀子さん。公認候補と同額の2000万円が振り込まれたことについて、「非公認になった意味がなく、国民への裏切り行為」だと主張します。【立憲民主党・前職 菊田真紀子 候補】「本当に、ここまで嘘に嘘を重ねて、裏に裏を重ねている自民党には当然、政治改革はできないと、さらに強く、最終日まで訴えていきたいと思っている」
一方…【日本維新の会・新人 井上基之 候補】「びびりましたよ。2000万、嘘でしょ?って。よくこのタイミングでやるなと」驚きとともに呆れた表情を見せたのは、日本維新の会の井上基之さんです。【日本維新の会・新人 井上基之 候補】「選挙になって2000万ポンと入ってくる、それを非公認でも出す。なかなかすごい政党だなと。裏金の問題で非公認にしたはずなのに、やっぱりお金だって、ちょっと、もう、もはやガバナンスがどうなっているのか、私には諮りかねるものではあるんですが」党勢拡大のための支部への活動費だとする自民党の主張を「詭弁だ」とし、「受け取った候補者も返納すべきだったのでは」と指摘します。【日本維新の会・新人 井上基之 候補】「何も変わっていないというか、そもそもその(非公認の)処分は何だったのかということだと思う」この事実は有権者の目にどう映るのでしょうか。衆院選の投開票は3日後に迫っています。