アメリカのペンシルベニア州にある野生動物の保護施設『レイブン・リッジ・ワイルドライフセンター』。
ここでは、ケガなどで助けを必要とするさまざまな野生動物の治療とリハビリを行っています。
『レイブン・リッジ・ワイルドライフセンター』のFacebookで紹介された、ある動物が話題になりました。
その動物とは、アカオノスリ。北米でよく見られるタカの仲間で、英語では『レッドテールホーク』と呼ばれる美しい鳥です。
真夏のある日、猟区管理官がかわいそうなメスのアカオノスリを見つけて、『レイブン・リッジ・ワイルドライフセンター』に連れて来たのだそう。
なぜなら、そのアカオノスリは肥溜めの中で発見されたのです。
獰猛なアカオノスリは強烈な悪臭を放ちながら、苦しんでいたのだとか。
スタッフたちはその鳥に落ち着きを取り戻す時間を与えた後、鳥を洗浄するという『困難な作業』に着手しました。
鳥は最初は抵抗していたものの、スタッフの献身的な働きのおかげで、なんとか以前の美しさを取り戻すことに成功したのです。
保護された時と、24時間後のアカオノスリの姿がこちら!
※画像はFacebook上で閲覧できます。
全身の羽が汚物にまみれてドロドロになってしまったアカオノスリ。
あまりの臭さに「オエェェェーー」という心の声が聞こえてきそうな表情をしています。
しかし、きれいに洗ってもらった後は、まるで別の鳥のように美しい姿になりました!
アカオノスリは24時間後には驚くほど回復し、ニオイもよくなり、より健康になったとのこと。
すっかり元気を取り戻したアカオノスリは優雅に空へ羽ばたいていきました。
この見事な変貌の写真には、喜びの声が寄せられています。
・なんて美しいんだ!彼女を救ってくれてありがとう。
・飛び立っていくところを見て泣いてしまった!
・この鳥は見つけてもらえて幸せだったに違いない。元気でね!
投稿には「わずか24時間で、私たちが目の当たりにした驚くべき変化は、まさに息を呑むようなものでした」とつづられています。
『レイブン・リッジ・ワイルドライフセンター』のスタッフは、細心の注意を払い、水と栄養を与えながら、アカオノスリの体を洗浄したそうです。
親切な人が保護していなかったら、またスタッフが助けようとしなかったら、この鳥が再び美しい姿で飛び立つことはできなかったかもしれません。
きっとこのアカオノスリも、「ありがとう!」と感謝していることでしょう。
[文・構成/grape編集部]