名古屋「名鉄レジャック」半世紀の歴史に幕 最終日に懐かしむ人続々… 「消灯!」の声と共におなじみの看板照明が消える

3月31日に営業を終了した名古屋駅前の商業施設「名鉄レジャック」。その最後の1日を追いました。3月31日の午前10時。営業終了までのカウントダウンが0日に入れ替えられ、最後の営業が始まりました。
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最初に出会ったのは、ボウリングを楽しむ5人の家族連れ。(父親)「きょうが最終日だから。思い出のある所がなくなってしまうので『最後は来なきゃダメだ!』と」両親と3人の子どもの家族連れです。両親は学生時代からこのボウリング場にきていたそう。最後の思い出は家族でと、レジャックを訪れました。
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次に出会ったのは65歳の男性。(男性)「ボウリングとサウナに入りたいなと思って」実はこの2日前にもレジャックに来ていましたが、最終日にも、どうしても来たくなったそう。思い出を残したいと、取材する記者に写真撮影を依頼する男性。
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「ハイチーズ!じゃあ次は最後の最後で…」「あと2カット」よほど名残惜しいのか「最後」といいながら何度も撮り直し、同じ場所で30枚以上撮ったあとで、サウナへと向かっていきました。
正午過ぎ。ビルの入り口には多くの人だかりが。名鉄レジャックのキャラクター、クジャックとダアクジャックの撮影会が行われていました。
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(ファン)「クジャックをイメージした服装にしてきました。イヤリングもクジャクなんですよ。とてもさみしいですよね、いなくなると…」「なくなるのが本当に信じられないけど、さみしいのと本当にありがとうっていう気持ちでいっぱい」

午後1時半すぎ。サウナから出てきたのは、先ほどボウリング場で会った65歳の男性。(男性)Q汗かきました?(男性)「かきましたよ~さびしいなって。あした入れないとなると」またしても記者にカメラを預け、記念写真を撮りまくります。
午後4時前。レジャックの歴史を紹介するパネル展の会場で、ある家族に出会いました。(訪れた夫婦)「夫婦が出会った場所だったので最終日に来てみようかなと思って」「ワインバーみたいなところがあって、そこで友達と飲み会みたいな…」
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40代の両親に、高校生の息子と2歳の娘の4人家族。両親が出会った思い出の場所をこどもたちに見せたいと訪れたそう。(父親)「あ~これだ!これこれこれ このワインバーで出会った」
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(高校生の息子)Q両親が出会った場所と知っていた?「いや、今ここ来るまで聞いてなくて、本当意外でちょっとびっくりしてます。出会ってなければ自分が生まれなかったと思うと、感動しました」
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午後6時。50年前の営業開始時からレジャックに入っていた、焼き肉レストランなんざんも最後の営業。この日は常連客でほぼ満席です。(訪れた客)「悲しいです」「もっと長くやって欲しかった」「実家がなくなるよう」
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午後7時過ぎ。ボウリング場を覗いたら、午前中にここで出会った男性をまたもや見つけました。(男性)「午後3時、4時には帰ろうと思ってたんだけどね。サウナのところで石をもらいました。あと、ロッカーのカギ。33番。昭和33年生まれだからね」

サウナで石とリストバンドをもらったという男性の情報をもとに、営業終了後のサウナに行ってみると。(カップル)「館内着をもらいました。宝物です。これきて一緒にデートします!」店の備品を自由に持って帰ることが出来るイベントが行われていました。「サウナの塩を持って帰ります。前つけたとき、肌によかったのでお風呂に入ったら使います」「僕はロッカーのドアをもらいました。会社のロッカーと変えようかな。きょうはこれを抱いて寝ます」
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そして、ついに迎えた閉店時間の午後9時。沿道を埋め尽くすほどの多くの人が集まっていました。
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(社長)「本当にありがとうございました!消灯!」…社長の声と共に、名古屋の夜を照らしたお馴染みの照明が消えました。
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(客)「いつも通勤の時に使ってたのでなくなると悲しい」「私の青春だった」
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多くのファンに見送られ、名鉄レジャックは半世紀の歴史に幕を下ろしました。