新橋のガールズバーで18歳女性店員をメッタ刺し…凶行に及んだ容疑者の素性

「マッチングアプリで6月ごろ知り合い、店で金を使った」──。
東京都港区新橋のガールズバーで27日、女性店員が刃物で刺されて死亡した事件。亡くなった谷沢優奈さん(18)は今月初旬、警視庁に「マッチングアプリで知り合った男にお金を盗まれた」などと相談していたという。
「優奈さんを刃物で刺したとして殺人未遂容疑で現行犯逮捕されたのは群馬県渋川市在住の職業不詳・千明博行容疑者(49=写真)です。千明容疑者は今年の6月ごろから“マッチングアプリで知り合った谷沢さんの勤務店に通っていた”“金を使った”などと供述。事件前日も午後11時ごろに1人で来店し、翌27日午前5時40分ごろ事件を起こしました」(捜査関係者)
事件発生時、店内には複数の従業員や客がいたというが、千明容疑者はカバンの中に入れていたとみられる刃渡り約10センチの刃物を取り出し、谷沢さんをメッタ刺しにした。
「谷沢さんの首などには刃物による傷が十数カ所もありました。犯行後に千明容疑者は店の店長に取り押さえられましたが、谷沢さんは病院に搬送されて約1時間後に死亡が確認されました」(同前)
逮捕後に「刃物を自分で持ってきた」と供述している千明容疑者は群馬県在住。谷沢さんに会うために、何らかの方法で群馬から東京に通っていたとみられている。
「千明は群馬で両親と暮らしていますが、農作業の手伝いと株などで生計を立てていたようです。近所の住民によると、母親の帰りが少しでも遅くなると心配するような男で、自身も病気を抱えながら、体が不自由な父親のために買い物や病院の送り迎えもしていたといいます」(社会部記者)
亡くなった谷沢さんは10月初旬に警視庁に千明容疑者とみられる人物からの窃盗被害を相談するも、その後は捜査協力が得られなかったという。群馬で両親の面倒を見ていたという千明容疑者を犯行に駆りたてたのは果たして何だったのか。警視庁は容疑を殺人未遂から殺人に切り替え殺人、銃刀法違反容疑で28日千明容疑者を送検。千明容疑者は黙秘に転じているという。