「19×19=361」が5秒で暗算できるようになる “魔法のドリル” 小学生向けの参考書が異例の大ヒット

学校では習わない驚きの暗算方法が身につく小学生向けの参考書が売れています。5万部でヒットと言われる中、すでに27万5千部が発行され、異例の売れ行きとなっています。
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名古屋の街で伺いました。これ、暗算できますか?11×16=?17×13=?19×19=?
(15歳の受験生)「無理です、本当に」「見て諦めるレベル」
突然、言われてお手上げの皆さん。でも「19×19までの暗算が5秒でできるようになる」と聞くといかがですか?
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この本。去年12月に発売され現在、27万5千部を突破。タイトルは「小学生がたった1日で19×19までかんぺきに暗算できる本」。
(丸善イオンタウン千種店 新里真人店長)「売れています。トータルで250冊を超える売り上げになっています。1月は3週連続で人気ランキング1位になりました」
5万部売れれば大ヒットと言われる出版の世界。この売れ行きに担当編集者は…。
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(ダイヤモンド社 書籍編集 吉田瑞希さん)「すごく驚いています。(売れる)ペースが速いということにも、(読者)層の広さというところにも驚いています」
実際に書店で、この本を手にしていたのは…。
(60代男性)「年のせいもあって計算に意外と時間がかかるけど、小学生ができるというのはすごいと思って(手に取った)。小学生ができるなら、負けずにやらないとダメかな。意外とやれば、すぐできるかな」
さらに、こんな方も。
(50代男性)「塾で小学生に算数を教えているので、すごく気になった。身につけたら、すごいと思います。一生使えるから」

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参考書の出版を手がけたのは、これが初めてというダイヤモンド社の吉田さん。子どもたちが楽しく取り組めるようレイアウトなどを工夫したそうですが、何よりもこだわったのは「本のタイトル」です。
(ダイヤモンド社 書籍編集 吉田瑞希さん)「小学校の算数の学習参考書は売場面積が限られている。棚に差して展開している書店が多かったので、誰が『どうなれる』本なのかをタイトルに入れないと、棚に差した時に全然わからないと思った」
発売は中学受験のシーズン直前、去年12月。正月休みには老若男女が手に取ることとなり、異例のヒットにつながりました。
(ダイヤモンド社 書籍編集 吉田瑞希さん)「子どもでも大人でも、孫がいる世代も変わらずに。新しいことを身につけられた満足感や達成感が、すごく受け入れられた要因なのかな」
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では、この暗算法を解説します。ポイントは計算しやすくするために、片方の数から数字をわたして、どちらかの数を「10」にすること。例えば16×12の場合。まず12から16に「2」をわたして「18×10=180」を計算します。次に、16と12の一の位どうしをかけ合わせ、「6×2=12」を計算します。こうして導かれた2つの数を足し合わせた「180+12=192」が16×12の答えとなるのです。
では、19×19はどうなるでしょうか?まず、片方の19から9を渡して「28×10=280」を計算。次にそれぞれの一の位を掛け算して「9×9=81」。最後に280と81を足しあわせて、「280+81=361」となるのです。
冒頭で出会った受験生たちに改めて解いてもらったところ…。
(15歳の受験生)「361」(正解です!)「感動しました。絶対使います」