“卵”の価格高騰続く…「できるだけ特売したい」 不漁の魚も値上がりする中…スーパーではお客呼ぶ工夫

夏以降、卵の価格の高騰が続いています。秋サケなど旬の魚も値上がりする中、スーパーでは様々な工夫をしてお客を呼び込んでいます。
【松村道子キャスター】「新潟市西区のスーパー、卵は9月に引き続き、Lサイズ1パック243円と高い状態が続いています」JA全農卵によりますと、卵の取引価格は7月以降、上昇を続け、10月はMサイズで1kgあたり275円に。鳥インフルエンザの影響で過去最高だった去年に次ぐ高い水準となっています。夏の猛暑で鶏がエサを食べず、卵が小ぶりだったことなどによる価格の高騰ですが…【高井商店 高井慎二 会長】「特売商品でお客は卵を一番喜ぶ。できるだけ特売はしたい」この店では10月31日、1パック198円という特売価格で販売していました。【高井商店 高井慎二 会長】「(卵の特売コーナー)今、これだけ空いている。さっきは山積みだった」【松村道子キャスター】「まだ、お昼前。多くの方が求めたということですね」特売にすることで卵の売り上げ自体は赤字となるものの、食卓に欠かせない卵を特売にすることで、客数の伸びにつながるといいます。一方、9月、雨の影響で収穫量が落ちたトマトは、これまでSサイズで1つ198円だったところ、3つで398円に。一束298円だったホウレンソウも188円と、価格が落ち着いてきたということです。
鮮魚はどうでしょうか…【いちまん 高井栄二朗 店長】「サケが今年不漁らしくて、全体の値段がずっと上がっているの、サケの切り身も100gあたり20円くらいは値上げしている状況」それに伴い、筋子も…【いちまん 高井栄二朗 店長】「去年に比べると500円くらい値上がりしている」それでも、この店では10月31日、秋サケ・筋子ともに特売価格になっていました。【いちまん 高井栄二朗 店長】「一応、秋の味覚として、利益分を下げてお客様に提供したいと思っているので、安く出している」秋サケを購入した人は…【お客】「きょうはチャンチャン焼きで、タマネギとかキャベツ・シメジを入れて蒸して食べる」【松村道子キャスター】「少しでも手に取りやすい価格を実現するための工夫の一つが柵取りコーナー。刺身にする経費を削減することで、刺身よりも1割ほど安く提供しています」環境に左右される生鮮食品。ギリギリの価格設定や売り方の工夫でお客の心をつかむ努力が続いています。
一方、11月使用分の電気料金とガス料金が大手全社で値上がりします。東北電力の電気料金は標準的な家庭で、10月に比べ596円値上がり。北陸ガスは341円の値上がりとなります。いずれも政府の補助金の支給が終了することが主な要因で、家計の苦しい事情は続きそうです。