「こども未来チケット」 7千人超が利用 FMとよみが運営、豊見城市役所にある売店

【豊見城】FMとよみ(安慶名雅明代表)が豊見城市役所1階で運営する売店「ラ・マジュン」で子どもたちに食事を無料提供する「こども未来チケット」の通年利用者が7710人分に上った。
FMとよみは昨年5月に「こども未来チケット」の取り組みを開始。支援希望者が売店で食費を寄付し、子どもたちが無料で食事ができる仕組み。昨年9月から今年8月の決算で、個人や企業からの寄付額は約191万円に上った。

子ども食堂は通常、週末や特定の日時に食事を提供することが多いが、同社は開店する平日全てで食事を提供している。企業にはラジオ番組でCM放送を流すサービスも付けており、17社から寄付があった。下校時間帯には、おにぎりや日替わり丼など手作り料理を求めて小中学生が集まる。
安慶名代表は「家庭の問題で食事に困っている子どもは、感覚的にはごく一部。それでもそういった子がいる限り、購買客や企業の協力を得ながら活動を続けたい」と力を込めた。(南部報道部・新崎哲史)